俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

鷲(3)

2013-01-31 | 俳句・冬・動物


天空に輪を描いてをり尾白鷲

青空に尾白鷲が現れて輪を描いていた。翼を広げると長さは二メートル以上はあるように思われた。尾羽だけが真っ白で、青空に映えて美しい。真上に鷲が舞うのを見たのは初めてで、大きな自然を感じた。(「続きを読む」に沢山の尾白鷲の写真を載せておきましたので、ぜひご覧ください。)

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撒きし餌に鷲急降下してきたり



尾白鷲魚つかみて舞ひ上がる















獣には驚くことも尾白鷲


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鷲(2)

2013-01-30 | 俳句・冬・動物


夜の明けて確と知られぬ鷲の数

次第にあたりが明るくなってくると、流氷の上におびただしい数の鷲が止まっているのが見えてきた。大鷲ばかりではなく、鷗や鴉も船から撒かれる魚を争って取っていた。それにしても、これほどの鷲が棲息しているとは驚きであった。

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国後島(くなしり)を指呼に大鷲舞ひ降りぬ


大鷲







餌を食む鷲や鴉を寄せつけず





大鷲の宙に鷗を捉へけり
 








鷲と目が合ひて怯(ひる)んでしまひけり



























此方にも彼方にも鷲群れゐたり


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鷲(1)

2013-01-29 | 俳句・冬・動物


夜の明くるときに大鷲見えきたり

タカ目タカ科の鳥のうち、大形のものの総称。嘴、爪はともに曲がり、眼光は鋭く、翼は長大。兎、蛇、大形の鳥などを主食とする。日本では犬鷲、尾白鷲、大鷲などが棲息。羅臼港を暗いうちに出港し、流氷の間を進んでいくと、東の空が桃色に染まってきた。すると、流氷の上に大鷲が止まっているのがぼんやりと見えてきたのである。(「続きを読む」もご覧ください。)

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暁の空桃色や鷲翔けて


国後島の山



















つくねんと日の出を鷲の見てゐたり





朝の鷲魚抑えて一心に



海面の上(へ)を真つ直ぐに鷲翔けぬ


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寒椿

2013-01-28 | 俳句・冬・植物


しんとして小さき池や寒椿

寒中に咲く椿。冬のうちから咲く自生の藪椿、また園芸種に多い冬咲きの椿を総称していう。山茶花のように散る「寒椿」という名の園芸種もあるが、それだけを指しているものではない。小さな池の端に寒椿が咲いていた。誰もこないところで、しんと静まり返っていた。

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寒椿(山茶花と椿を掛け合わせた園芸品種)



夕暮の色となりけり寒椿


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寒雲

2013-01-27 | 俳句・冬・天文


街騒を逃れ寒雲親しめり

寒々とした冬の雲をいう。「凍雲(いてぐも)」は凍りついたように動かぬ雲のこと。ビルが多く騒々しい街中を逃れて広々としたところに来た。空を見上げると、こちらも広々として寒雲が覆っていた。こんなに広い空が見られるところはなかなかないので、寒雲にさえ親しみを感じた。

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凍雲や池を廻るもひとを見ず


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