俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

竹の春(2)

2020-09-30 | 俳句・秋・植物




竹寺に句碑の幾つや竹の春




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秋に竹の葉が青々となる状態をいう。







通称竹寺はその名の通り、竹林に囲まれている。







茅葺屋根の建物の裏の山にも食事を提供する建物の

横にも竹林がある。







竹寺は奥武蔵俳句寺とも言われ、境内には句碑が多い。




秋元不死男句碑《今年竹渓流ひゞきやすきかな》



秋元不死男句碑をはじめ句碑は幾つあるのだろうか。

境内は竹の春となった竹林が美しかった。






竹の春精進料理いただきて




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秋澄む

2020-09-29 | 俳句・秋・時候




秋澄むや山よりビル群望まれて




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秋の澄んだ大気をいう。







秋には大陸から移動性高気圧がやってきて、冷たく

新鮮な空気が流れ込む。







空気が澄むと遠くの山などすべてのものがはっきりと

見えるようになる。







飯能から車で三十分の所にある竹寺(天台宗医王山

薬寿院八王子)を訪れた。

ここは牛頭天王社もある神仏習合の寺で、境内には

鳥居や稲荷社もある。

ここの精進料理が有名で、予約して珍しい山菜料理や

竹笹蕎麦などを堪能した。







海抜490mの竹寺からは、スカイツリーや東京のビル群

が眺められた。

久しぶりによく晴れて、秋澄むを実感した。






ハイカーの秋澄む寺にまた一人




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秋海棠

2020-09-28 | 俳句・秋・植物




秋海棠参道の坂急にして




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シュウカイドウ科の多年草。







中国原産。

江戸時代初期に日本に渡来した。







湿地を好み庭園などに栽培されるが、野生化もしている。







一株に雄花と雌花をつけ、淡紅で翼のついた花を

ぶら下がってつける。







御岳山の武蔵御嶽神社の参道は急な坂が多い。

その脇の石垣に秋海棠が沢山花を垂らしていた。






日本武尊の来しとふ道や秋海棠




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秋の水

2020-09-27 | 俳句・秋・地理




斜面林下に湧き出し秋の水




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秋の水は澄んでいることが特徴である。







夏の間は水はどこか生ぬるい感じがしていたが、

秋には川底の石までくっきりと見えて冷たい。







一年を通して一番美しい水の状態である。







研ぎ澄ました刀の譬えにも使われる。







斜面林の下から水が湧き出していた。

それが集まり澄んだ秋の水となっていた。






渓谷を秋水落つるとき白し




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唐辛子

2020-09-26 | 俳句・秋・植物




鮮やかに畑の一隅唐辛子




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ナス科の一年草。

熱帯アメリカ原産。







コロンブスがスペインに持ち帰り、百年余りの間に

欧州、東洋に分布した。







日本にはポルトガル人が伝えた、秀吉が朝鮮に出兵

した折もたらされた、南蛮より入ったなど諸説がある。







夏、葉腋に白色の合弁花を開く。

秋、果実ははじめ緑色で、後に紅熟し、辛みの強い

香辛料となる。







畑のひと隅に真っ赤な唐辛子が生っていた。

すぐに分かるような鮮やかな色であった。



 


鷹の爪刻みペペロンチーノとす




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