俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

桑の実

2024-05-31 | 俳句・夏・植物

 

 

川縁の桑の実に手を伸ばしけり

 

 

 

 

 

 

クワ科クワ属の落葉高木。

 

 

 

 

 

 

実は初め赤色で、やがて熟すと紫黒色に変じる。

味は多汁で甘い。

 

 

 

 

 

 

昔は子供が積んで食べ、唇を紫に染めた。

現在は生食のほか、ジャムや果実酒などの原料として利用されている。

 

 

 

 

 

桑の実や少年なりし頃の味

 

 

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

卯月曇

2024-05-30 | 俳句・夏・天文

 

 

参拝す卯月曇の村社

 

 

 

 

 

 

陰暦四月、卯の花の咲く頃の、降るでもなく晴れるでもない曇り空をいう。

 

 

 

 

 

 

晴れれば気持ちのよい初夏だが、一度天気がくずれるとなかなか回復せず、梅雨の走りを思わせる。

 

 

 

 

 

 

卯の花の咲く頃合いにあたるので、「卯の花曇」ともいう。

 

 

 

 

 

 

今日は卯月曇であった。

そんな中、北多摩の村社を訪れ、参拝した。

 

 

 

 

 

団子屋の小窓も卯月曇かな

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桜の実

2024-05-29 | 俳句・夏・植物

 

 

ジョギングコース歩いてゐたり桜の実

 

 

 

 

 

 

桜は花が終わると、初夏に実をつける。

 

 

 

 

 

 

青い小粒から太るにつれて赤変し、熟して黒紫色となる。

 

 

 

 

 

 

鳥はよく啄むが、酸味と渋味でうまくはない。

さくらんぼは西洋実桜の実である。

 

 

 

 

 

 

公園に赤いジョギングコースがある。

そこを走らずに歩いていると、桜の木に赤や黒の実が沢山生っていた。

 

 

 

 

 

実桜や丸くなることむつかしく

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

薔薇

2024-05-28 | 俳句・夏・植物

 

 

天を向く薔薇神神しとぞ思ふ

 

 

 

 

 

 

バラ科バラ属の総称。

野生種は世界に約二百種、日本に約十種がある。

 

 

 

 

 

 

薔薇といえば豊穣で香り高い花を咲かせる西洋薔薇をさす。

 

 

 

 

 

 

一年中栽培されるが、花時の最盛期は初夏の五月。

秋咲きのものもある。

 

 

 

 

 

 

天に向かって薔薇が高々と咲いていた。

その様を神神しいと思った。

 

 

 

 

 

取り取りの薔薇囲む家羨しとも

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

茅花流し

2024-05-27 | 俳句・夏・天文

 

 

バス避けて茅花流しを見てをりぬ

 

 

 

 

 

 

五月頃吹く、湿気を含み雨を伴うことの多い南風を「流し」という。

 

 

 

 

 

 

「茅花流し」は、茅花、すなわちチガヤの花穂が白い絮をつける頃に吹く湿気を含んだ南風をいう。

 

 

 

 

 

 

梅雨の先触れとなる季節風につけた美しい名である。

 

 

 

 

 

 

歩道のない道を歩いていると、バスがやって来た。

バスを避けるために野原の方に向きを変えると、そこには茅花流しが見られた。

 

 

 

 

 

百均に菓子買ひ茅花流しかな

 

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする