俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

女郎花

2024-08-27 | 俳句・秋・植物

 

 

風あればすぐに傾く女郎花

 

 

 

 

 

 

オミナエシ科の多年草。

秋の七草の一つ。

日当たりのよい山野の草地や林縁に自生する。

 

 

 

 

 

 

八~十月頃、茎の上部で枝分かれした先に多数の黄色い小花を散房状につけ、花序の上部はほぼ平らとなる。

 

 

 

 

 

 

名の由来は、「女飯(おみなめし)」「女(おみな)なるべし」など諸説ある。

 

 

 

 

 

 

畑の一角に女郎花が咲いていた。

ひょろっとして背が高いので、風が吹くとすぐに倒れるように揺れた。

 

 

 

 

 

雨雲の暗さ増しけりをみなへし

 

 

 

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姫昔蓬

2024-08-26 | 俳句・秋・植物

 

 

ひめむかしよもぎ鉄柵長かりし

 

 

 

 

 

 

キク科の越年草。

北アメリカ原産の帰化植物。

明治初年に渡来した。

原野、道端などに自生する。

 

 

 

 

 

 

八~十月頃、茎頂の大形の円錐花序に白色の小さい頭状花を密につける。

 

 

 

 

 

 

御維新草、明治草、鉄道草とも呼ばれる。

 

 

 

 

 

 

森の近くに姫昔蓬が群生していた。

そこには鉄柵が長く続いていた。

 

 

 

 

 

森を出て夕日の眩し明治草

 

 

 

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鬼灯

2024-08-24 | 俳句・秋・植物

 

 

切通し下りて鬼灯真つ赤なり

 

 

 

 

 

 

ナス科ホオズキ属の多年草。

庭などに栽培されるが、野生もある。

 

 

 

 

 

 

六月頃、淡黄色の花をつけ、その後蕚が発達して球形の漿果を包み、熟するとともに赤く色づく。

これを盆棚の飾りにも用いる。

赤く熟した果実の種子を抜き、この外皮を口に含んで鳴らして遊ぶ。

 

 

 

 

 

 

鬼灯の繊維を残して虫に食われている虫鬼灯は、秋の深まりを感じさせる。

 

 

 

 

 

 

切通しを通って坂を下りてくると、そこには真っ赤な鬼灯が生っていた。

 

 

 

 

 

鬼灯の網となりけり雨催ひ

 

 

 

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風船葛

2024-08-24 | 俳句・秋・植物

 

 

風船葛夕日受けをり川堤

 

 

 

 

 

 

ムクロジ科の蔓性多年草。

栽培種は一年草。

 

 

 

 

 

 

七月頃、白色の小花をつけ、次々と中空の風船のような緑色の果実となる。

 

 

 

 

 

 

果皮が褐色になる頃、熟した小さな円い黒色の実には、ハート形の白斑がある。

 

 

 

 

 

 

川堤を歩いていると風船葛が沢山垂れ下がっていた。

風船葛は夕日をたっぷりと受けていた。

 

 

 

 

 

風なくば揺らし風船葛かな

 

 

 

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芙蓉

2024-08-23 | 俳句・秋・植物

 

 

芙蓉より歩く力を貰ひけり

 

 

 

 

 

 

アオイ科の落葉低木。

中国・日本南西部原産。

暖地では自生するものもあるが、主として庭園などに植えられる。

 

 

 

 

 

 

初秋の頃の朝、淡紅色の五弁花を開き夕方にしぼむ。

 

 

 

 

 

 

観賞用に白芙蓉、紅芙蓉、八重咲き芙蓉、酔芙蓉などがある。

 

 

 

 

 

 

芙蓉が綺麗に咲いていた。

その明るさを見て、歩く力を貰った。

 

 

 

 

 

紅芙蓉見てゐてバスを逃しけり

 

 

 

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