俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

底紅

2024-08-19 | 俳句・秋・植物

 

 

底紅やいつもの道の明るくて

 

 

 

 

 

 

アオイ科の落葉低木。

中国・インド原産。

 

 

 

 

 

 

「底紅」は木槿の別名で、花びらの中央の底が紅色ものもをいう。

 

 

 

 

 

 

利休の孫の千宗旦が特に好んだのがこの底紅であるので、「宗旦槿」とも呼ばれる。

 

 

 

 

 

 

底紅がいつもの散歩の道端に咲いていた。

何か明るくなった感じがした。

 

 

 

 

 

底紅やをみなのメール短くて

 

 

 

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狗尾草

2024-08-18 | 俳句・秋・植物

 

 

禅寺の柵に垂れをりゑのこ草

 

 

 

 

 

 

イネ科の一年草。

野原や道端など至るところに自生する。

 

 

 

 

 

 

花穂を子犬の尻尾に見立ててこの名がある。

 

 

 

 

 

 

この穂で猫をじゃらつかせて遊ぶことから「猫じゃらし」ともいう。

 

 

 

 

 

 

散歩をしていると、禅寺の鉄柵の間から沢山の狗尾草が垂れていた。

秋になったことが実感された。

 

 

 

 

 

遊ばむと生れしとふこと猫じやらし

 

 

 

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玉蜀黍

2024-08-17 | 俳句・秋・植物

 

 

直売のをみなもろこし商へり

 

 

 

 

 

 

イネ科の大型一年生作物。

中南米原産。

日本には十六世紀に渡来した。

 

 

 

 

 

 

葉腋の雌花穂が受精し、太い軸を中心に三〇センチほどのトーチ状にびっしりと実をつける。

 

 

 

 

 

 

焼いても茹でても美味で、秋の代表的な味覚の一つ。

 

 

 

 

 

 

畑の一角の直売所で、若い女性が玉蜀黍を売っていた。

散歩の帰りに買って帰った。

 

 

 

 

 

採りたての玉蜀黍の甘かりき

 

 

 

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臭木の花

2024-08-15 | 俳句・秋・植物

 

 

川岸に咲いて臭木の匂ひけり

 

 

 

 

 

 

クマツヅラ科の落葉小高木。

山野の日当たりのよいところに自生する。

 

 

 

 

 

 

八月頃、枝先の葉腋から長い柄のある集散花序を出して、芳香のある白い花を多数つける。

花は先の五裂した筒状花で、蕊が外に長く突き出る

 

 

 

 

 

 

枝や葉を傷つけると悪臭がするのでこの名がある。

 

 

 

 

 

 

川岸に臭木の花が咲いていた。

近くまで行くとよい香りがしたので、すぐにそれと分かった。

 

 

 

 

 

生くるためけふも歩かむ花臭木

 

 

 

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白粉花

2024-08-14 | 俳句・秋・植物

 

 

おしろいや子供の遊び声届き

 

 

 

 

 

 

オシロイバナ科の多年草。

熱帯アメリカ原産。

 

 

 

 

 

 

七~八月頃、ラッパ状の花を多数つける。

花色は紅、白、黄、絞りなど。

夕方から開き翌朝しぼむ。

 

 

 

 

 

 

黒く硬い種子に白粉質の胚乳があることからこの名がある。

 

 

 

 

 

 

児童遊園に白粉花が咲いていた。

夕方、子供たちが遊ぶ声が聞えていた。

 

 

 

 

 

おしろいの花に瀬音の増しにけり

 

 

 

コメント (4)
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