俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

大晦日

2010-12-31 | 俳句・冬・時候


大年の畑に出てゐる農夫かな

「つごもり」は陰暦でひと月の最終の日をいう。大晦日は十二月の末日、即ち一年の終わりの日。陽暦では十二月三十一日。大晦日だというのに、農夫婦が畑に籠を置いて人参の収穫作業を行っていた。野菜相手の農家にとっては、大晦日も普段と変わりがないのだろう。

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大年の菜園に人をらざりし


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小晦日(こつごもり)

2010-12-30 | 俳句・冬・時候


畑屑を焼く煙なり小晦日(こつごもり)

大晦日の前日のこと。陽暦では十二月三十日をいう。今年も残すところあと一日かといった感慨のある日。畑道を歩いていると青い煙が上がっているのが見えた。老農夫が畑のいらなくなったものを焼いている煙であった。今年もあと一日かと思った。

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旅の湯をひと風呂浴びて小晦日


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霜柱

2010-12-29 | 俳句・冬・地理


畑中に一際白し霜柱

地中の水分が凍って地表に現れ、柱状の結晶となったもの。高さ一〇センチ以上に成長する。関東ローム層のような多湿な土壌に多くできる。畑の地表が盛り上がって見えた。その中に霜柱が朝日に光り、一際白く見えるところがあった。

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霜柱踏めば崩るる音立てり


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2010-12-28 | 俳句・冬・天文


穫られたる甘藍畑の霜つよし

冬に入り、寒さのため空気中の水蒸気が凍り、地表などに付着して白く見える氷晶。快晴無風の寒い夜に多く発生し、夜が明けると真っ白になっている。収穫のほとんど終ったキャベツ畑の日陰の所に霜が下りていた。本格的な冬がやってきた。

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朝霜の畑を見やりてバス停へ


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2010-12-27 | 俳句・冬・植物


抜けさうな畑のかぶらと見て過ぎぬ

アブラナ科の一年生または二年生根菜。原産地は地中海沿岸から西アジア。日本の古名は「すずな」。主として根をたべるが、葉も食べられる。根の表皮の色は、白、紅、赤紫、黄など。蕪畑が広がっていた。引けばすぐに抜けそうな蕪を横目に見ながら通り過ぎた。

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蕪は尻向けゐて無人販売所


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