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俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

春泥

2025-04-02 | 俳句・春・地理

 

 

春泥を歩かねば明日見えてこず

 

 

 

 

 

 

春のぬかるみのことをいう。

 

 

 

 

 

 

春雨に限らず、凍解け、雪解けなどによって、道路、畑道など人の通る道に生じる。

 

 

 

 

 

 

都会では舗装道路が増え、泥の道を行き悩む光景はほとんど見られないが、少し外れた郊外ではまだ見られる所が残っている。

 

 

 

 

 

 

用水沿いを歩いていると、細い道が昨日の雨で春泥と化していた。

ここを歩かなければ明日は見えてこないと思った。

 

 

 

 

 

足取られゐても好きなり春の泥

 

 

 

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水温む

2025-03-11 | 俳句・春・地理

 

 

水温む鯉の後ろに鯉蹤きて

 

 

 

 

 

 

寒さが去り、河川や湖沼の水が温かくなるさまをいう。

 

 

 

 

 

 

水草が芽を出し、底に沈んでいた魚が動き出す。

 

 

 

 

 

 

生き物が躍動するさまも「水温む」の背後にはある。

 

 

 

 

 

 

暖かくなって川の水が温んできた。

浅瀬には鯉がゆっくりと泳いでいた。

その後ろをほかの鯉が蹤いてきていた。

 

 

 

 

 

用水を歩む鷺をり水温む

 

 

 

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春園

2025-03-10 | 俳句・春・地理

東京都薬用植物園

 

 

春園に浮かぶ白雲見て飽かず

 

 

 

 

 

 

ものの芽の出始める早春から、花々が咲き、緑が濃くなる晩春までの公園や庭園をいう。

 

 

 

 

 

 

樹木を植え、石などを配した築山や池などのある日本庭園、噴水や彫刻などを据えた洋風庭園などがある。

 

 

 

 

 

 

手入れの行き届いた樹木が芽吹き、花壇の色とりどりの花が人々の目を楽しませる。

 

 

 

 

 

 

春の園を訪れ散策した。

そこでは、青空に浮かぶ白雲を見ていて飽きなかった。

 

 

 

 

 

四阿に腰を下ろさむ春の園

 

 

 

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春の川

2025-03-01 | 俳句・春・地理

 

 

春の川モーツアルトを奏でをり

 

 

 

 

 

 

春になって雨や雪解けで水かさを増した川、田畑の間を縫うように流れる小川など、春の川には様々な表情がある。

 

 

 

 

 

 

野川や町を流れる川は、どことなくのんびりとしている。

 

 

 

 

 

 

春光を浴びて流れる川は、人にも旅心を誘うものがある。

 

 

 

 

 

 

春の川の瀬音が聞えてきた。

その軽やかな音は、あたかもモーツァルトの曲を奏でているかのようであった。

 

 

 

 

 

音もなし学校脇の春の川

 

 

 

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春の土

2025-02-06 | 俳句・春・地理

 

 

くつきりと何の足跡春の土

 

 

 

 

 

 

寒冷地でも春になると土の凍てがゆるみ、雪が解けて黒々とした土が現れる。

 

 

 

 

 

 

雪国や北国の「土恋し」がもとになった比較的新しい季語。

 

 

 

 

 

 

雪国でなくとも、暖かな日差しを受けた春の土に、春の訪れを感じる。

 

 

 

 

 

 

春の土にくっきりとした足跡が続いていた。

何の足跡だろうと思った。

 

 

 

 

 

山見ゆるところに広し春の土

 

 

 

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