農夫来し畑の隅の紫苑かな
キク科の多年草。
日本、朝鮮、中国、シベリアに分布。
観賞用に植栽もされる。
茎は直立し、二メートルにも達する。
八~十月頃、茎頂の大きな散房花序に淡紫色の花を多数つける。
根を鎮咳、去痰薬に用いる。
異名は「しおに」「鬼の醜草(しこぐさ)」。
農夫がやってきて畑作業を始めた。
その畑の隅の紫苑が満開となっていた。
夕暮れの紫苑に寄りてゐたりけり