俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

後の月

2023-10-27 | 俳句・秋・天文

 

 

薄墨の雲より出でぬ後の月

 

 

 

 

 

 

陰暦九月十三日の夜の月をいう。

名月に対して後の月という。

この夜が十三夜。

 

 

 

 

 

 

名月とともに二夜の月といって月見をするが、秋も深まり、十五夜の華やかさはなく、そのもの寂びた趣を楽しむ。

 

 

 

 

 

 

枝豆や栗を供えて祀るため、豆名月、栗名月ともいう。

 

 

 

 

 

 

薄墨色の雲に隠れていた後の月が、ぐんぐんと顔を出してきた。

 

 

 

 

 

久々に美濃より電話十三夜

 

 

 

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秋の夕日

2023-10-23 | 俳句・秋・天文

 

 

振返る秋の夕日を眩しみて

 

 

 

 

 

 

秋分を過ぎると太陽は次第に南下する。

 

 

 

 

 

 

日差しも衰え、目に見えて日暮れが早くなる。

 

 

 

 

 

 

だが、美しい秋の夕日には郷愁を感じさせるものがある。

 

 

 

 

 

 

振返って秋の夕日を見た。

夕日は眩しかった。

 

 

 

 

 

一万歩歩いてきたり秋没日

 

 

 

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鰯雲

2023-10-05 | 俳句・秋・天文

 

 

ジェット機の高くて小さし鰯雲

 

 

 

 

 

 

気象学でいう巻積雲のことで、晴天に広がるさざ波に似た小さな雲片の集まりをいう。

 

 

 

 

 

 

鰯が群れるように見えるので鰯雲、鱗のように見えるので鱗雲、鯖の斑紋のように見えるので鯖雲などと呼ばれる。

 

 

 

 

 

 

この雲は前線付近に発生しやすく、雨が降る前兆とされる。

この雲が現れると、鰯が大量に獲れるという。

 

 

 

 

 

 

全天に鰯雲が現れていた。

その下を一機の旅客機と見られるジェット機が飛んできた。

機体は高く、小さく見えた。

そのため、鰯雲の一片が大きいことも分かった。

 

 

 

 

 

歩くこと始めて五年鰯雲

 

 

 

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名月

2023-09-29 | 俳句・秋・天文

 

 

幾度も仰ぎ雲間のけふの月

 

 

 

 

 

 

陰暦八月十五日の月をいう。

いわゆる仲秋の名月である。

今年は十五夜と望月が重なり、次回は七年後という。

 

 

 

 

 

 

一年中でこの月が最も澄んで美しいとされる。

 

 

 

 

 

 

穂芒を指し、月見団子や新芋などを供えて月をまつる。

 

 

 

 

 

 

今夜は仲秋の名月。

だが、雲が張り出して流れ、雲間から時々顔を出す月を拝した。

今度は見られるかと、何度も窓から空を仰いだ。

 

 

 

 

 

名月を小樽のひとも見をらむか

 

 

 

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秋日影

2023-09-28 | 俳句・秋・天文

東福寺方丈八相の庭

 

 

方丈の庭の砂紋や秋日影

 

 

 

 

 

 

秋の日の光、日差しをいう。

 

 

 

通天橋

 

 

秋の日は澄んでいて明るい。

 

 

 

 

 

 

だが、秋分を過ぎると日差しは次第に衰えてくる。

 

 

 

 

 

 

東福寺の方丈にある八相の庭には、海を表す砂紋が見られる。

その砂紋に秋の日が差していた。

 

 

 

東福寺開山堂(常楽庵)の伝衣閣(でんねかく)

 

 

秋日濃し常楽庵の伝衣閣

 

 

 

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