俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

寒茜

2020-01-31 | 俳句・冬・天文




富士よりも低き山々寒茜




にほんブログ村





寒中の夕焼をいう。







冬の夕焼は夏のものに比べて時間的に短く、淡い。







寒さのなか、西空が茜色に染まるのは美しく、趣がある。







夕方、富士山が黒く聳えていた。

だが、富士よりも低い山々の方が寒茜に黒々と見えていた。






一切の音消えてをり寒夕焼




にほんブログ村




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春近し

2020-01-30 | 俳句・冬・時候




春近し真白き富士を高速に




にほんブログ村





春がすぐそこまで来ていることをいう。







寒い冬も終りに近くなって、梅や椿の蕾が膨らみ、草も

萌え出し、日差しも日一日と濃くなってくる。







「冬来たりなば春遠からじ」と心待ちにしていた春がもう

すぐそこまできていると思えば、それだけで楽しくなる。







「春隣」「春まぢか」「春遠からじ」などとも使う。







高速道路を走っていると、真っ白に雪を被った富士山が

見えてきた。

明るく晴れた青空に、春が近いことを感じた。






ロッカー式野菜売り場や春隣




にほんブログ村




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寒梅

2020-01-29 | 俳句・冬・植物


八重野梅


寒梅や小流の日を返しゐて




にほんブログ村





寒中に花を開く梅のことをいう。




八重野梅



梅はバラ科の落葉高木。

中国原産。




淡路



熱海市や小田原市あたりの梅は厳冬に咲くものもある。




十郎



小田原フラワーガーデンで梅まつりを開催しているので

訪れた。

期間は1月25日~3月8日。

まだほとんどが蕾だけの梅であるが、中には早咲きの梅が

ほぼ満開のものもあった。




辻村早咲



ここは渓流のある梅園で、寒梅の下の小流が眩しく日を

返していた。




八重野梅


寒梅を映して池の水面かな




にほんブログ村




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金黒羽白

2020-01-28 | 俳句・冬・動物




池の端に群れて金黒羽白かな




にほんブログ村





カモ目カモ科の水鳥。







全長43センチメートル前後。







雄は脇腹と翼中央のみが白く、他は黒。

雌は黒褐色。

飛ぶと翼の白帯が目立つ。







日本には冬鳥として渡来し、北海道で少数が繁殖する。







池の端の方で、金黒羽白が群れをなして浮かんでいた。

群れているのが安心なようである。






金黒羽白ジョニングの人気にせずに




にほんブログ村




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寒の内

2020-01-27 | 俳句・冬・時候




屋上の庭園に橋寒の内




にほんブログ村





寒の入から立春の前日までの、およそ三十日間をいう。







寒に入って四日目を「寒四郎」、九日目を「寒九」という。







ことに「大寒」以降は一年中で寒さが最も厳しい時節になる。







一般に「寒さ」「寒し」という冬の寒さをいう季語とは別に、

期間の決まった季語である。







百貨店の屋上に庭園があり、池には橋が架かっていた。

人の少ない寒の内である。






黒々と欅頭上に寒の内




にほんブログ村




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする