俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

みせばや

2014-10-31 | 俳句・秋・植物




みせばやに篁の影伸びにけり



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ベンケイソウ科の多年草。

古くから観賞用に栽培されている。

野生のものは小豆島で見られる。

十~十一月、茎の先端に淡紅色の小花を球状につける。

吉野山の法師が奥山で見つけた草に「君に見せばや」と

和歌を添えて和歌の師に贈ったことからついた名だとい

う。

「たまのお」とも呼ぶ。






たまのをの花や琴の音聞えさう



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秋晴(3)

2014-10-30 | 俳句・秋・天文




秋晴の芝生歩けり顔上げて



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秋晴が最も美しくなるのは、空気が澄んでくる晩秋であ

る。

雲一つなく晴れ渡った空を見上げながら芝生の上を遠く

まで歩いた。

何とも爽やかで気持ちがよかった。






人が皆小さく見ゆる秋日和







秋晴の池眺めつつ抹茶かな



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敗荷(やれはす)

2014-10-29 | 俳句・秋・植物




敗荷の下を泳げり親子亀



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晩秋に緑だった蓮の葉が色を失い破れたものをいう。

池に敗荷があった。

その下を、大きな親亀が泳ぎ、その後を小さな子亀が

泳いできて可愛かった。






敗荷に佇む午後の日を受けて



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薄紅葉

2014-10-28 | 俳句・秋・植物




茶室へと足の向きけり薄紅葉



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うっすらと色づき始めた紅葉のことをいう。

紅葉しきっていないところが却って趣が深いこともあ

る。







呈茶の表示が出ていたので、抹茶を飲みたくなった。

自ずと足が茶室へ向かったが、その径の入口の楓が薄

く色づいていた。






池の奥廻りてきたり薄紅葉



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飯桐の実

2014-10-27 | 俳句・秋・植物




飯桐の実を青空に仰ぎけり



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イイギリ科の落葉高木。

暖地の山林に自生する。

雌雄異株。

晩秋に南天に似た球形の果実が紅熟し、多数が集まっ

て下垂する。







大木の飯桐を見上げると、赤くなった実が沢山垂れ下

がっていた。

背景の青空が雲一つなく美しかった。






アトラスならば飯桐の実を取りくれむ



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