俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

木瓜の実

2018-09-30 | 俳句・秋・植物




木瓜の実の香のそこはかとなく園に



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バラ科の落葉低木。

中国原産。







日本には江戸中期に渡来した。







秋、楕円形で堅い実が生る。

果実は黄熟すると芳香を放つ。

果実の切口が瓜に似ているところからこの名がついた。

果実酒などに用いられる。







木瓜の実が薬草園に生っていた。

四阿に座っていると、木瓜の香りがそこはかとなく漂ってきた。






木瓜の実の落ちたるもあり雨の後



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糸瓜

2018-09-29 | 俳句・秋・植物




糸瓜垂る子規のへちまにあらねども



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ウリ科の蔓性一年草。

熱帯アジア原産。







日本には十七世紀に渡来した。







夏、黄色い五弁花をつける。

雌雄同株。







仲秋から晩秋にかけて円筒形の果実を垂れ下げる。

成熟した実から繊維質を採り、たわしにする。

茎の切口から採った糸瓜水は咳止めや化粧水に用いられる。







糸瓜がいくつも垂れ下がっていた。

子規庵の糸瓜ではないが、感慨深いものがあった。






隠るるやうな糸瓜もありて昼の風



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破芭蕉

2018-09-28 | 俳句・秋・植物




破芭蕉風に大揺れしたりけり



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秋になり、風雨により葉が裂け破れた芭蕉をいう。







大きな葉であるだけに、破れた姿は痛ましい。







破芭蕉があった。

少し強い風が吹くと、上下に大きく揺れるのであった。






竹富島に遊びしことも破芭蕉



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無花果

2018-09-27 | 俳句・秋・植物




無花果を啄ばむ鳥を羨(とも)しとも



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クワ科の落葉小高木。

アジア原産。






春から夏にかけて、葉腋に壺状の花序をつける。

中に無数の白色小花がつくが、外から見えないので「無花

果」と書かれる。







果実のように見えるのは花嚢といわれる部分で、熟すと甘く、

食用になる。







生食のほか、煮たりジャムにしたり、ワイン漬けにしたりする。

乾燥させると保存食にもなる。







無花果が生っていた。

鳥は自由に啄ばむことができるが、人は他人の無花果を

勝手に採ることはできないので、鳥を羨ましく思った。






無花果のサラダにけふも恙なし



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柘榴

2018-09-26 | 俳句・秋・植物




実柘榴の照りてやらねばならぬこと



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ザクロ科の落葉小高木。

西アジア原産。







秋、球形の果実を結び、熟すと裂けて鮮紅色の多数の種子

を現す。

種皮は甘酸っぱい液が多く、食べられる。







柘榴の実が色づいて照っていた。

次第に赤くなっていくように、こちらもやらねばならないことが

あった。






裂くるまで間のありさうや柘榴の実



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