俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

アネモネ

2011-03-31 | 俳句・春・植物


アネモネや富士の大きなレストラン

キンポウゲ科の多年草。地中海沿岸の原産。三、四月頃、花茎にケシに似た花をつける。花弁に見えるのは萼で、白、赤、紫、青などの色がある。河口湖畔のオルゴールの森美術館には、前面がガラス張りで富士山が大きく近くに見えるレストランがある。その入口に真っ赤なアネモネが咲いていた。

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アネモネに湖畔の午後の日差しかな


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雪解

2011-03-30 | 俳句・春・地理


明るしや誰にも逢はぬ雪解山

冬に積もった雪が春になって解け始めること。積雪の多い雪国や山岳の季語。「雪解(げ)道」「雪解水」「雪解川」「雪解風」などとも使う。山道は片側だけ雪が残り、雪解けが進んでいた。山は日差しが入って明るかったが、誰にも逢わなかった。

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かちかち山「天上の鐘」

雪解の天上の鐘鳴らしけり


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春泥

2011-03-29 | 俳句・春・地理


登りきしかちかち山の春の泥

春になり道がぬかるみとなったもの。凍解けや雪解けなどによって生じるぬかるみは、歩くのに難儀することが多い。「春の泥」ともいう。川口湖畔のかちかち山に登った。雪の解けた山道は春の泥と化し、靴跡が多く見られた。ここにも春が訪れていた。

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春泥に足を取らるること暫し


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残雪

2011-03-28 | 俳句・春・地理


残雪の富士に朝日の昇りきぬ

春になっても冬に降った雪が消えずに残っているもの。雪国や高い山などに見られ、徐々に解けて行くのを喜ぶ気持ちがある。河口湖から朝の富士山が近くに見られた。六合目当りから上にはまだ真っ白な雪が残っていて、神々しく輝いていた。

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残雪の山を仰ぎてバス待てり



雪残る山道に歩を踏み入れず


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三椏(みつまた)の花

2011-03-27 | 俳句・春・植物


三椏の花ふさふさと風に揺る

ジンチョウゲ科の落葉低木。中国原産。三~四月頃、葉に先だって淡黄色の筒状花を咲かせる。樹皮は和紙の原料に用いる。枝が三本ずつに分かれて出ることから三椏の名がついた。三椏の花がよく咲いていた。風が吹くと丸くかたまった花がふさふさとして揺れていた。

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三椏の花が和紙屋の前にかな


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