俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

青梅

2009-05-31 | 俳句・夏・植物


青梅にこころも青く染まりけり

梅雨近くなると梅の実は急速に大きくなる。青梅は硬く、酸味が強い。青梅のうちに落とし、梅干しや梅酒にする。黄色く熟したものは「実梅」という。雨のそぼ降る中、青梅が生っていた。その青さを見ているうちに、こちらの心まで青く染まってしまった。

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青梅の落ちたる土の黒さかな


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卯の花腐(くた)し

2009-05-30 | 俳句・夏・天文


畑道を歩き卯の花腐しかな

陰暦四月(卯の花月)の頃に降り続く霖雨のこと。卯の花を腐らせるというのでこの名がある。畑道を歩いていると卯の花が咲いていた。降り続く雨にしっとりと濡れていた。

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鎮守へと卯の花腐し厭(いと)はずに


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昼顔

2009-05-29 | 俳句・夏・植物


昼顔に雨粒軽さうには見えず

ヒルガオ科の蔓性多年草。道端や野原に自生。茎は蔓性で何にでも巻きつく。朝顔より小さい淡紅色の花をつける。日中に花が開き、夕方に萎む。昼顔に雨が降っていた。花についた雨粒に、少し重さを感じた。

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昼顔や雨脚見ゆる水溜り


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走り梅雨

2009-05-28 | 俳句・夏・天文


投函のあとの畑道走り梅雨

六月十一日頃の入梅の前、五月末から六月初め頃、梅雨模様になることをいう。走り梅雨のあと、一旦晴れ間が二・三日続き、その後本格的な梅雨に入ることが多い。郵便物をポストに投函したついでに、畑を見に回り道をした。走り梅雨が玉蜀黍(とうもろこし)畑を濡らしていた。

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音立てて夜半につのり走り梅雨


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竹の皮脱ぐ

2009-05-27 | 俳句・夏・植物


竹皮を脱ぎて雨雲近づきぬ

成長した筍は、下方の節から順次その皮を脱いでゆく。竹の皮は葉鞘(ようしょう)が変化したもの。自然に脱落するときに採取し、ものを包むのに利用する。竹が皮を脱ぐ様子を見ていたら、雨が降りそうな気配になってきた。

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七賢のをらねど散つて竹の皮


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