俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

秋の潮

2019-10-31 | 俳句・秋・地理




秋潮に近づいてゆく一家族




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秋の潮は春の潮と同じく、干満の差は甚だしい。







人気のない浜や岸壁で眺める澄んだ秋の潮は、しみじみと

寂しさを感じさせる。







秋の深まりにつれて潮の色は深まってゆく。







秋潮が岸壁に打ち寄せてできる白波は、より寂しさを

感じさせる。







秋の潮がきらきらと輝いていた。

打ち寄せる波に向かって、一家族が近づいて行った。






時折はいくりを越えぬ秋の潮




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木犀(2)

2019-10-30 | 俳句・秋・植物




木犀の散つたる円にミニバイク




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よい香りをしていた木犀も散り始めると一気に橙色の花を

敷き詰める。







花は木の下に円形に散っていることが多い。







散り始めても、まだ咲いている花があり、芳香を放っている。







金木犀は咲いているときだけでなく、散ってもその存在を

強く感じさせる。







金木犀が円形に散っていた。

その円の上にミニバイクが留められていた。






木犀の散つたる上を女きぬ




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2019-10-29 | 俳句・秋・植物




菊の香や何語か知れぬ言葉聞き




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キク科の多年草。

桓武帝の頃、中国から渡来したといわれる。






桜の花とともに日本を代表する花。







菊には延命長寿の滋液が含まれるという伝説があり、

平安時代に宮廷で菊酒を賜る行事が行われた。







園芸用の多彩な品種が栽培されるようになったのは、

江戸時代中期以降である。







菊の香りを楽しんでいると、何語かわからない言葉が

聞えてきた。

日本も国際色豊かになったものである。






縛せらるとは眼前の菊のこと




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十月桜

2019-10-28 | 俳句・秋・植物




その下に立ちて十月桜かな




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十月桜は四季桜のことをいう。







彼岸桜の園芸品種で、低木で葉も小さい。







花は淡紅または白色で、多少八重咲きになる。

十月頃から咲き始め、四月に盛りとなる。






「十月桜」は歳時記には載っていないが、近年俳句に

詠まれることが多く、すでに季語として詠んでいる人も

多い。

そこで、試しに詠んでみた。







十月桜が低いところに咲いていた。

その下に立って、花を間近で眺めた。






十月桜鯉のゆるりと動きけり




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秋の朝

2019-10-27 | 俳句・秋・時候




湧水を汲む人ゐたり秋の朝




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残暑の厳しい頃でも、秋の朝は爽やかな感じがある。







秋が深まるにつれて、肌寒さを感じるようになる。







厨事をしながら、朝の身支度をしながら、夏から秋へ、

秋から冬へと移る季節の変化を敏感に感じるひとときで

ある。







大垣の八幡宮には早朝から参拝者があり、出勤前と

思われる人が何人か訪れていた。







大垣には自噴井から出る水を自由に汲めるところが

数か所あり、朝からポリタンクに水を汲む人がいた。

飲んでみると、柔らかく甘味があり、大変美味しい水で

あった。






伊吹山(いぶき)より青空見えて秋の朝




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