俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

冬芽

2019-01-31 | 俳句・冬・植物




日の回る方を指しをり冬木の芽




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春に萌えだす芽は寒さに耐えられるように固い鱗片に覆われ

て休眠、越冬する。

これを「冬芽」または「冬木の芽」という。







常緑樹にもあるが、落葉樹の葉が落ちつくした枝の冬芽は

殊に目立つ。







冬木の芽が膨らみ出しているのを見ると、春の近いのが感じ

られる。







冬木の芽が出ていた。

その芽は太陽が動く方を指していた。






母と子の園を歩いて冬芽かな




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蟬氷

2019-01-30 | 俳句・冬・地理




植物園日陰の池の蟬氷




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蝉の翅のように薄く張った氷をいう。







薄く透けて見え、厚みの差が模様に見え、蝉の翅に似ている

ことからつけられた名前。







植物園の山のように盛り上がった所の下に池があり、薄く凍

っていた。

蟬氷と言ってもよいかと思った。






蟬氷薄雲薄日とはなりぬ




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万両

2019-01-29 | 俳句・冬・植物




万両や水音近き池畔にて




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ヤブコウジ科の常緑低木。

冬の山野に自生し、庭園に植栽もされる。







七月頃白花を散房状に下向きにつける。







冬、球形上の果実が葉陰に深紅色に熟する。







「千両」より大粒で、実は冬中落ちない。







池畔に万両の赤い実が生っていた。

近くに水音がしていた。






万両やひとり歩きを常として




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日脚伸ぶ

2019-01-28 | 俳句・冬・時候




日脚伸ぶ池の周りのジョガーらに




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冬至を過ぎると日一日と日が長くなる。







その伸び方は遅々たるものであるが、それでも、日が伸びた

なあと感じるようになる。







それを実感するのは、一月も半ばを過ぎた頃からである。







「日脚伸ぶ」には春がもうそこまで来ているという喜びがある。







池の周りをジョギングする人達いた。

その人たちを見ていると、日脚が伸びたなあと実感された。






苞に買ふミルクレープや日脚伸ぶ




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金黒羽白

2019-01-27 | 俳句・冬・動物




湖の端を金黒羽白かな




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カモ目カモ科の水鳥。







雄は脇腹と翼中央のみが白く、他は黒。

くちばしは青灰色で、目は黄色。

跳ぶと翼の白帯が目立つ。







雌は黒褐色。

雌雄ともに短い冠羽がある。







ユーラシア大陸北部に繁殖し、日本には冬鳥として湖沼、

内湾などに多数渡来する。

潜水して魚介類や底生植物などを食べる。







湖の端の方を金黒羽白が泳いでいた。

周りには尾長鴨が多数群れていた。






金黒羽白群れて夕日を受けてをり




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