俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

梅雨晴

2024-06-29 | 俳句・夏・天文

 

 

新築の家並びをり梅雨晴間

 

 

 

 

 

 

梅雨の最中に晴れ上がることをいう。

梅雨晴間ともいう。

 

 

 

 

 

 

梅雨晴は梅雨が明けた直後に晴天や梅雨明けの意味にも使う。

 

 

 

 

 

 

五月晴も梅雨晴のことで、新暦五月の晴天ではない。

 

 

 

 

 

 

久しぶりに晴れて梅雨晴となった。

歩くと、新築の家ができていて、何棟も並んでいた。

 

 

 

 

 

梅雨晴や人出の多き川堤

 

 

 

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卯月曇

2024-05-30 | 俳句・夏・天文

 

 

参拝す卯月曇の村社

 

 

 

 

 

 

陰暦四月、卯の花の咲く頃の、降るでもなく晴れるでもない曇り空をいう。

 

 

 

 

 

 

晴れれば気持ちのよい初夏だが、一度天気がくずれるとなかなか回復せず、梅雨の走りを思わせる。

 

 

 

 

 

 

卯の花の咲く頃合いにあたるので、「卯の花曇」ともいう。

 

 

 

 

 

 

今日は卯月曇であった。

そんな中、北多摩の村社を訪れ、参拝した。

 

 

 

 

 

団子屋の小窓も卯月曇かな

 

 

 

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茅花流し

2024-05-27 | 俳句・夏・天文

 

 

バス避けて茅花流しを見てをりぬ

 

 

 

 

 

 

五月頃吹く、湿気を含み雨を伴うことの多い南風を「流し」という。

 

 

 

 

 

 

「茅花流し」は、茅花、すなわちチガヤの花穂が白い絮をつける頃に吹く湿気を含んだ南風をいう。

 

 

 

 

 

 

梅雨の先触れとなる季節風につけた美しい名である。

 

 

 

 

 

 

歩道のない道を歩いていると、バスがやって来た。

バスを避けるために野原の方に向きを変えると、そこには茅花流しが見られた。

 

 

 

 

 

百均に菓子買ひ茅花流しかな

 

 

 

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風薫る

2024-05-16 | 俳句・夏・天文

 

 

薫風や一万歩超す一休み

 

 

 

 

 

 

青葉を吹く風が緑の香りを運ぶ心地よい風をいう。

 

 

 

 

 

 

和歌では、花や草の香りを運ぶ春風の意であったが、連歌で初夏の風として意識され始めた。

元禄時代になって俳句の季語として使われ、以後今日まで伝わっている。

 

 

 

 

 

 

三夏いつでも吹いているが、「風薫る五月」というように、初夏の五月にこそふさわしい季語といえる。

 

 

 

 

 

 

歩いていて一万歩を超したところで、自動販売機のジュースを買い、ベンチで一休みした。

その間も薫風は吹き渡っていた。

 

 

 

 

 

風薫る木の間に覗く昼の月

 

 

 

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夏の雲・雲の峰

2023-08-04 | 俳句・夏・天文

 

 

畑の上(へ)に浮かぶ夏雲近かりき

 

 

 

 

 

 

夏空に現れる雲をいう。

 

 

 

 

 

 

積雲と積乱雲が代表的な夏の雲である。

積雲は綿雲ともいわれ、積乱雲は入道雲(雲の峰)のこと。

 

 

 

 

 

 

雲の峰は聳え立つ入道雲の威容を山並みにたとえていう。

各地には積乱雲の発生しやすい地形があり、愛称をつけて、「坂東太郎」、「丹波太郎」、「信濃太郎」、「安達太郎」などと呼ばれる。

 

 

 

 

 

 

畑の上に夏雲が浮かんでいた。

雲は手が届きそうなほど近くにあった。

 

 

 

 

 

葉書手に向かふポストや雲の峰

 

 

 

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