俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

合歓(ねむ)の花

2013-06-30 | 俳句・夏・植物




合歓の花女人に道を訊かれたる


マメ科の落葉高木。

本州の東北以南の山野、河原などに自生。







葉は互生し二回羽状複葉で、夜間小葉が閉じて眠るので、この名

がある。







六~七月頃、枝先に十~二十個の花を房状につける。

花弁は目立たず、雄蕊が刷毛のようで美しい。







花は夕方に開き、夜になっても咲いている。







傘を差しながら雨に濡れる合歓の花を見ていると、女のひとが「ちょ

っとお尋ねしてもいいですか」と言って駅への道を訊いてきた。

不意をつかれたが、西施を思い出すきっかけともなった。






雨降つてをり合歓の花ねむのはな



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凌霄(のうぜん)の花

2013-06-29 | 俳句・夏・植物




色深め雨ののうぜんかづらかな


ノウゼンカズラ科の蔓性落葉樹。

中国原産。







観賞用に植えられる。







六~七月頃、枝先に橙赤色の漏斗状の花を開く。

花の先端は五裂して開く。







凌霄の花に雨が激しく降っていた。

花は益々色を深めるのであった。






凌霄の早散つてをりバス停に



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夏燕

2013-06-28 | 俳句・夏・動物




晴れてきし池の上なる夏燕


スズメ目ツバメ科の鳥。







燕は春に南方より渡来し、四~七月に通常二回産卵する。







産後一か月余りで巣立ちをする。







成鳥とともに軽快に飛翔するのが見られる。







雨が降っていた池が晴れ渡った。

池の上を数羽の夏燕が忙しそうに飛んでいた。






夏燕池の水面(みなも)を翻り



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梅雨晴

2013-06-27 | 俳句・夏・天文




梅雨晴の高層ビルや鳥翔けて


梅雨の期間中に一時的に晴れること。

また、梅雨明け後、晴天となることをいう場合もある。







梅雨晴を五月晴ともいうが、現在では五月晴は陽暦五月の晴天を

いうのが普通になっている。







前日とは打って変わって青空に白雲が浮かぶ梅雨晴となった。

高層マンションもくっきりと見え、その前を鳥が勢いよく過った。






梅雨晴間ティッシュペーパー配られて



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荒梅雨(あらづゆ)

2013-06-26 | 俳句・夏・天文




降車駅より荒梅雨となつてゐし


梅雨は北の寒冷高気圧と南の温暖高気圧との境目に発生する前

線が停滞して生じる東アジア特有の雨季をいう。

しとしとと降ることもあるが、激しく降ることもある。







梅雨の激しい降りを荒梅雨という。







家を出るときには降っていなかったが、降車駅に着いたら激しい雨

が降っていた。

傘をもっていなかったので、近くのコンビニで大きめのビニール傘を

求め、歩き出した。

空には雷が鳴り、森は雨で白く煙って見えた。






荒梅雨や池のほとりのレストラン



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