俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

大晦日

2013-12-31 | 俳句・冬・時候




大年の畑に上れる煙かな



十二月末日(陰暦では十二月三十日、陽暦では十二月三十一日)

をいう。

陰暦で月の月末をつごもり(月隠(つきごもり)の略)というので、十

二月の末日を「大つごもり」という。







大晦日の今日、畑に畑屑を燃やす煙が立ち上っていた。

青空の静かな日であった。






青空のもとを歩きぬ大晦日



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬木立

2013-12-30 | 俳句・冬・植物




血の清くならむ冬木立に寄れば



群がっていて葉の落ちた冬木をいう。







「寒林」のような広がりのある林でもなく、「冬木」のように一本か数

本の木でもない。







冬木立に寄り添っていると、血が浄化されるような気になってきた。

これも自然がもたらす力であろうか。






影長く引きて夕べの冬木立



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬苺

2013-12-29 | 俳句・冬・植物




木の下を夕日差しきぬ冬苺



バラ科の常緑低木。







山地の木陰に自生し、茎は蔓状に伸びる。







果実は球形で冬に赤く熟し、食べられる。

温室栽培の「冬の苺」ではない。







木の下に冬苺が沢山生っていた。







傾いた夕日が木の下を通って冬苺に差してきた。

真っ赤で美味しそうであった。






ふふみしは夕日染めたる冬苺



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

数え日

2013-12-28 | 俳句・冬・時候




数へ日の富士を眺めてゐたりけり



年の暮れになり、残る日数が少なくなること、あるいはあと数日とな

った年末をいう。

年も押し迫った日、よく晴れて、白くなった富士山が見えた。

思わず眺め入ってしまった。






数へ日や眼下に満車駐車場



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬木

2013-12-27 | 俳句・冬・植物




空掴む様に聳ゆる冬木かな



冬の全ての木を総称するが、葉の落ちた冬枯れの木の方が「冬木」

の感じがある。

普通、一本から数本の木を指すが、「冬木道」「冬木原」という使い

方もある。






親子してボール蹴り行く冬木道






原つぱの中にぽつりと冬木かな






池の面に映る冬木を見て飽かず






正面の入日眩しや冬木道






暮れ方の空や冬木のシルエット



にほんブログ村 ポエムブログ 俳句へ 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする