俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

大晦日

2014-12-31 | 俳句・冬・時候




金色(こんじき)の大つごもりの夕日かな



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十二月の末日。

陰暦でひと月の最後の日を「つごもり」(月隠(つきごも

り)の略)というので、十二月末日を「大つごもり」とい

う。







一年の最後の夕日が金色に大きく輝き、雑木林の中を

沈んで行った。

来年も穏やかなよい年でありますよう祈らずにはいら

れなかった。






大年の月の上りし欅かな



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冬の朝

2014-12-30 | 俳句・冬・時候




まづ見えし冬暁の山の形(なり)



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冬の朝は一番気温が下がり、寒さは厳しい。

夜が明けてきた頃、窓を開けて見ると、先ずなだらか

な山の形が薄青くシルエットとなって見えた。

冬の暁の静かな景であった。







しばらくすると、真っ先に寺の屋根に朝日が差してき

た。







次第に町の家々にも朝日が差し、冬の朝らしくなってき

た。






川青く流るる町や冬の朝



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冬の夜

2014-12-29 | 俳句・冬・時候




須賀川のホテルに地震(なゐ)や冬の夜



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冬の夜は長く、寒い。

家の中で暖を取ってひっそりとしていることが多い。

福島県は地震が多いが、須賀川のホテルに泊まってい

たとき、ホテルがかなり揺れる地震があった。

テレビは震度3と報じていたが、もっとあったように

感じた。

冬の夜のちょっとした出来事であった。






冬の夜の雨の募つてきたりけり



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冬の暮

2014-12-28 | 俳句・冬・時候




等躬の墓を探して冬の暮



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冬は日が短いため「短日」ともいうが、「冬の暮」はそ

の暮れ方の情景に重点が置かれている。




相良等躬とその一族の墓



相良等躬の墓に参るため長松院を訪れた。

案内の矢印に従って墓原に入って探したが、一向に見

つからなかった。

そうこうしているうちに日が暮れ、あきらめて帰ろうと

したとき、全く離れたところに等躬の墓があるのを見つ

けた。




長松院


灯籠に灯のともりたる冬の暮



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冬の山

2014-12-27 | 俳句・冬・地理




冬山の泰然として川の音



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冬の山には「枯山」「雪山」「雪嶺」などそれぞれ違った景

があるが、皆しんと静まり返っている。







枯山に少し雪が積もっていた。

山は雄々しく泰然として冬山らしかった。

近くを川が音を立てて流れていた。






展望台よりみちのくの冬の山



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