俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

二百十日

2020-08-31 | 俳句・秋・時候




向き変えて二百十日のトラクター




にほんブログ村





立春から数えて二百十日目で、九月一日頃に当たり、

今年は八月三十一日。







この頃は稲の開花期にあたり、台風が襲来することも

多い時期にもあたることから、農家では「厄日」として

警戒する。







作付けしていない農地は、乾いてひび割れているところ

もあった。







二百十日の今日、トラクターが畑地を往復しながら

耕していた。






畑屑焼く二百十日の煙かな






夕雲へ鴉乱舞の厄日かな




にほんブログ村




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大毛蓼

2020-08-30 | 俳句・秋・植物




畑隅の見上ぐるばかり大毛蓼




にほんブログ村





タデ科の一年草。







アジア原産。

江戸時代に輸入され、観賞用として栽培される。







秋、淡紅色の小花を茎に集まって細長い穂状となって

つける。







異名は「紅草」「大蓼」。







畑に色々な花が咲いていた。

その隅に見上げるばかりの大毛蓼があった。






触れてみぬ薬草園の大毛蓼




にほんブログ村




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木槿

2020-08-29 | 俳句・秋・植物




芭蕉句碑見てきたる日の花木槿




にほんブログ村





アオイ科の落葉低木。







初秋に五弁の花を開く。







花色は淡紫、淡紅、白色など色々ある。







人家の生垣、畑垣として植えられた。







〈名月や鶴脛高き遠干潟〉の芭蕉句碑を見てきた。

その日、木槿の花を見た。






花木槿川へと下るる径ありて




にほんブログ村





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蟷螂(かまきり)

2020-08-28 | 俳句・秋・動物




蟷螂に見つめられゐて佇みぬ




にほんブログ村





カマキリ科の昆虫の総称。







頭は三角形で小さいが、前胸が大きく肥大している。







前肢は鎌状の捕獲肢となり、他の虫を捕えて食う。

緑色または褐色。







「とうろう」「斧虫」「いぼむしり」とも呼ぶ。







フェンスの上に蟷螂がいた。

大きな目で見つめられ、思わず佇んでしまった。






蟷螂の人見知りとは知らざりし




にほんブログ村





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鉄道草

2020-08-27 | 俳句・冬・植物




空広し鉄道草の群生し




にほんブログ村





キク科の越年草。

北アメリカ原産の帰化植物。







日本へは明治初期に渡来し、都会地、鉄道線路などの

荒地に群生する。







秋、白色の小頭状花を多数つける。







植物名はヒメムカシヨモギで、別名「鉄道草」「明治草」

「御維新草」など。







畑や空地ばかりで空が広々としていた。

その一画に鉄道草が群生していた。






鉄道草たぬき注意の標識に




にほんブログ村




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする