俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

柿落葉

2010-11-30 | 俳句・冬・植物


音立てて踏み庭園の柿落葉

枯れて散った柿の葉。色どりが複雑で鮮やかなものや虫食いの穴があいているものなどがあり、趣がある。風が吹いた翌日など、柿落葉が重なるほど一度に溜まっていることがある。庭園の隅の方に柿落葉が溜まっていた。上を歩くと微かな音がした。

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当て所(ど)などなくて歩きぬ柿落葉


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枯芙蓉

2010-11-29 | 俳句・冬・植物


枯芙蓉僧の姿の見えざりし

アオイ科の落葉低木。葉が落ちると枝先に枯れ色の毛深い実が残る。花のあでやかさとは対照的だが、枯れた実にはそれなりの味わいがある。寺の入口に多くの枯芙蓉が見られた。しかし、僧の姿はついに見ることはなかった。

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風あれば揺れ易かりし枯芙蓉


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冬菊

2010-11-28 | 俳句・冬・植物


冬菊の朝日を享けてゐたりけり

キク科の多年草。普通種の遅咲きのもの。シマカンギクの寒菊とは別。ある公園の入口に見事な冬菊が並べられていた。折からの朝日を享けて、黄色の花びらが輝いて見えた。≪冬菊のまとふはおのがひかりのみ≫水原秋櫻子の句のままであった。

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畑隅の冬菊の黄を眩しみぬ


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冬紅葉(2)

2010-11-27 | 俳句・冬・植物

平林寺半僧坊

半僧坊前に殊なり冬紅葉

平林寺山門をくぐらずに左手に行くと半僧坊がある。その前の冬紅葉が黄や赤の色が鮮やかで、カメラを構えた人達が何人もいた。平林寺境内には野火止用水が江戸時代から流れ、墓所には松平信綱夫妻の墓がある。また、野火止塚や業平塚などの見どころもある。歩く道に沿って冬紅葉がずっと続いていた。

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放生池


野火止用水


松平信綱墓


野火止塚


業平塚

冬紅葉業平塚の後ろにも


納屋


睡足軒の冬紅葉のライトアップ

呈茶飲みライトアップの冬紅葉


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紅葉散る

2010-11-26 | 俳句・冬・植物


夕暮の鴉のこゑや散紅葉

初冬、盛りを過ぎた紅葉の葉は地面を覆うほどに散る。これを「紅葉散る」又は「散紅葉」といい、秋の「紅葉かつ散る」とは異なる。埼玉県新座市にある臨済宗の禅寺平林寺を訪ねた。夕方、紅葉狩りの人々も帰り、静かに紅葉や散紅葉を楽しむことができた。が、平林寺の森をねぐらとする鴉が数十羽ずつの群れをなして飛び交い、騒々しいほどの鳴き声であった。

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平林寺山門


仏殿


本堂





散紅葉禅寺の森道なりに


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