俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

名残の空

2018-12-31 | 俳句・冬・天文




青深く名残の空の広きかな




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もとは古歌の、恋や離別の感情を抱いて眺める空ということ

だったそうであるが、行く年を惜しむ名残つきない空の意に

転じたものという。







情緒的な気分がまさっているが、大晦日の空、年の空を指

している。







風が少しあったが、大晦日の空はよく晴れた。







武蔵野の空も、今年ももう終りかと思うと名残惜しく思った。







空はあくまでも青く、広かった。






寺の上に薄雲出でて年の空




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冬夕焼

2018-12-30 | 俳句・冬・天文




冬夕焼を佇むで見る男かな




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あるビルの屋上に出ると、丁度西空に冬夕焼が見られた。







茜色が美しかったが、見る見るうちに色が薄まって行った。







その一部始終を屋上に立ち続けて見ている老人がいた。






薄れきぬ富士の後ろの冬茜




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2018-12-29 | 俳句・冬・動物




乙女らに鴨寄つて来ぬ寄つてきぬ




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鴨は秋に飛来し、春に北方に帰る。







早朝や夜間に草の実や水草を取りに行き、昼間は群れを

なして水に浮いていることが多い。







鴨は冬の間狩猟が許されている。







タクシーの運転手の勧めで猪苗代湖の長浜という所に白鳥

を見に行った。

ここは遊覧船の発着所で、餌を求めて白鳥がやって来ると

いう。

ところが、白鳥は一羽もおらず、何千という尾長鴨と数十羽

の金黒羽白がいるだけであった。







二人の若い女性が浜に降りると、鴨たちが餌をねだって続々

と寄り集まってきた。






翔けきしは番鴨かも着水す




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2018-12-28 | 俳句・冬・天文


天鏡閣(福島県猪苗代湖畔)


訪ねきて天鏡閣は雪の中




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大気中の水蒸気が冷えて凝結し、氷の結晶が集まって地上

に降るもの。

また、それが降り積もったもの。




別館



雪の結晶は六方晶系で美しいので、「六花(むつのはな)」

ともいう。




客間



天鏡閣は明治41年に竣工し、天皇家の別荘として利用され

てきた。

一般に公開され、20室ほどある部屋を見て回れるが、その

豪華さに驚かされた。







二階の窓から見ると、バルコニーの欄干に雪が積もって

いた。







タクシーの運転手に教えてもらって天鏡閣を訪ねたが、そこ

は雪の中であった。






獣来し足跡もなし雪の畑




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枯芝

2018-12-27 | 俳句・冬・植物




枯芝の二の丸跡と書かれあり




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冬枯れの庭の芝生や野原の芝草のことをいう。




小峰城二の丸跡



枯芝は冬ざれの景だが、晴れて冬の日が当たると、どこか

ぬくもりを感じる。







枯芝には朝早くから犬の散歩をさせる人が多くやって来る。







広い枯芝は、地図には二の丸跡と書かれてあった。




本丸御殿跡



石垣の上に上ると、本丸御殿跡となっており、そこも枯芝に

覆われていた。




会津門跡


寝転んでみたき枯芝城跡に




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