俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

春の月

2018-04-30 | 俳句・春・天文




更くるまで戸を立てずをり春の月



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春の月は大気中の水分が多いため朧月であることを愛でる

のを本意とする。

今回の春満月はよく晴れたため、はっきりとした明るい月で

あった。

春満月が高く昇ったのを見るため、遅くまで戸は立てずに

しておいた。






春月の木犀連れてをりにけり



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竹の秋

2018-04-29 | 俳句・春・植物




山腹の寺へ上りぬ竹の秋



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晩春になると、竹は蓄えた養分を地下の筍に送るため、葉が

黄ばんでくる。







これが他の植物の秋の様子を思わせることから、「竹の秋」

という。







周りは緑であるが、その中に黄色くなった竹の秋の情景は

目立ち、晩春の明るさを感じる。







常寂光寺は小倉山の中腹にあり、石の階段を上って行った。

寺の裏の竹林は、竹の秋であった。






竹秋の京を一望してゐたり



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狐の牡丹

2018-04-28 | 俳句・春・植物




寺道にはきと狐の牡丹かな



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キンポウゲ科の二年草。







畦道や湿地に多く自生する。

葉は三裂で牡丹のようであるところからこの名がある。

有毒植物。







四~八月、茎の先に黄色い五弁花をつける。







常寂光寺へ行く道端の草地に、狐の牡丹が黄色も鮮やか

に咲いていた。






狐の牡丹定家ゆかりの地に咲きて



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化偸草(えびね)

2018-04-27 | 俳句・春・植物




竹林の谷戸を下ればえびねかな



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ラン科の多年草。







山野の林内に自生するほか、観賞用に栽培されている。







四~五月、径3センチほどの花を横向きに10個ほどつける。







外側の花びらは柴褐色、内側の花びらは白色、または淡紅

色。

花が黄色のものもある。







常寂光寺の竹林の谷戸道を下りてくると、えびねが咲いて

いた。

珍しいと思った。






道端の鉢のえびねに足止めぬ



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春の筍

2018-04-26 | 俳句・春・植物




落柿舎の春筍長けてゐたりけり



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竹類の地下茎から出る新芽のことで、春に見られるものを

いう。







初夏が筍掘りの最盛期であるが、発芽時期の早い孟宗竹

などは、西日本では晩春から掘り採られて出荷される。




落柿舎



落柿舎を訪れた。

回りに木々が多いので、鶯が来て鳴いていた。







管理人の方に特別に入れていただいた次庵の沓脱ぎ石に、

珍しい竹の下駄が置かれてあった。







落柿舎の春筍は掘らないらしく、丈が伸びていた。




嵯峨野の竹林


春笋や柴垣越しのをちこちに



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