俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

節分・福豆

2024-02-03 | 俳句・冬・時候

 

 

節分の堤を走るをみなかな

 

 

 

 

 

 

立春の前日で、陽暦二月三日頃にあたる。

 

 

 

 

 

 

もともと春夏秋冬の最後の日をいう語だが、現在は立春前日をさすようになった。

 

 

 

 

 

 

寺社では大々的に年男、年女が豆撒きを行い、民間でも豆を撒く。

また、この年の恵方を向いて恵方巻を無言で食べ、福を呼ぶ風習も盛んに行われるようになった。

 

 

 

 

 

 

節分の今日、川堤をジョギングする女性が多く見られた。

 

 

 

 

 

しづかにも食べ福豆と恵方巻

 

 

 

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冬終る

2024-02-02 | 俳句・冬・時候

 

 

公園に少なき人や冬終る

 

 

 

 

 

 

長い陰鬱な冬が終わることをいう。

 

 

 

 

 

 

立春が近づいて、立冬から三か月も続いた冬が終わること。

 

 

 

 

 

 

長かった寒い冬から解放される安堵感や喜びが感じられる。

 

 

 

 

 

 

公園に行ったが、いつもより人が少なかった。

それでも冬が終わったという感があった。

 

 

 

 

 

冬果つや夕日明りの鳥の影

 

 

 

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春近し

2024-01-31 | 俳句・冬・時候

 

 

飼主に先立つ犬や春隣

 

 

 

 

 

 

春がすぐそこまで来ていることをいう。

 

 

 

 

 

 

冬も終わりの頃になると暖かい日もあり、目にふれる樹木の姿、日の光にも春の気配が漂う。

 

 

 

 

 

 

同種の季語に「春待つ」があるが、こちらは主観的で、春を待ちわびる気持ちが強い。

 

 

 

 

 

 

犬の散歩をしている人がいた。

犬が先立って飼い主をぐいぐいと引っ張っていた。

それを見て、春がそこまで来ていることを感じた。

 

 

 

 

 

春近し夕日の中の立ち話

 

 

 

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冬深し

2024-01-29 | 俳句・冬・時候

 

 

冬深し畑の向かうに富士見えて

 

 

 

 

 

 

一年で最も寒さの極まる時期のことをいう。

 

 

 

 

 

 

自然も人の暮らしもすっかり冬一色である。

 

 

 

 

 

 

「冬深む」は、冬が深くなるという意味で、慣用的に用いられている。

 

 

 

 

 

 

畑の向こう側に富士山が望められた。

はっきりと見えるので、一層冬が深くなった感がした。

 

 

 

 

 

真冬日の幹の黒影うねりをり

 

 

 

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寒暮

2024-01-27 | 俳句・冬・時候

 

 

歩ききし方振り返る寒暮かな

 

 

 

 

 

 

冬の夕暮をいう。

 

 

 

 

 

 

冬の暮とおおむね同義だが、硬質な言葉の響きが、柔らかな冬の暮とは異なる印象がある。

 

 

 

 

 

 

春の暮、秋の暮のような伝統的本意はないが、寒さの厳しいなかでのしみじみとした情感はある。

 

 

 

 

 

 

散策をして、歩いてきた道を振り返ると、いつの間にか寒暮となっていたことよ。

 

 

 

 

 

山見つつ寒暮の坂を下りけり

 

 

 

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