俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

爽やか

2011-09-30 | 俳句・秋・時候


爽やかや草原の木に影添ひて

秋のすがすがしい気分をいう。秋になると空気も澄み、心身ともに心地よく、晴れ晴れとした気分になる。「爽やか」には多分に気分的な趣がある。草原に一本の木が立っていた。名前はつけられていないが、天高く爽涼の気の中で、そっと影を曳いて印象的な木であった。

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爽やかや幸福の鐘丘に鳴り


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秋の声

2011-09-29 | 俳句・秋・天文


廃れたるサイロありけり秋の声

秋のもの寂しい雨風の音などさまざまな音をいう。また、秋の気配に感じて心の耳に聞こえる声のことをもいう。北海道には使われなくなったサイロなどの廃屋が点在している。何か寂しげではあるが、往事が偲ばれて趣がある。赤い屋根の廃サイロに秋の声が聞えた。

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クッチャロ湖

湖に一本の木や秋の声



丘の上(へ)の牧草ロール秋の声


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秋の夕焼

2011-09-28 | 俳句・秋・天文


黒黒と礼文島(れぶん)は低し秋夕焼

「夕焼」は夏季だが、「秋の夕焼」は夏ほど鮮明でも大きくもなく、時間的にも短い。そこに秋らしいはかなさや寂しさがある。日が海に沈むと夕焼が始まった。雲を燃え立たせ、思いのほか大きく広がった。左下の黒黒として低い礼文島は秋夕焼に焦げんばかりであった。自然の作り出す壮大なドラマを観ているようで、心から感動した。(「続きを読む」にも秋夕焼の変化の様子を載せておきましたので、ぜひご覧ください。)

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礼文島


利尻富士

最北の旅にありけり秋夕焼


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釣瓶落し

2011-09-27 | 俳句・秋・天文


雲間洩る光も釣瓶落しかな

秋の日の暮れやすいことを、釣瓶が井戸の中にまっすぐ落ちることにたとえたもの。夕暮れのパンケ沼で、雲間から金色の光芒が差しているのが見られた。夕日はどんどん落ちていき、自然は急速にその表情を変えていった。一瞬一瞬に見せる自然の表情は大変美しかった。(「続きを読む」もぜひご覧ください。)

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金色の礼文島(れぶん)の釣瓶落しかな


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秋の暮

2011-09-26 | 俳句・秋・時候


棒切れを波が洗へり秋の暮

秋の夕暮れのこと。枕草子にも「秋は夕ぐれ」とあるように、秋のしみじみとした情緒は夕暮れにある。西行や芭蕉など、昔から多くの詩歌に詠まれてきた。浜辺に棒切れがいくつか落ちていた。そこへ波が押し寄せては退いていた。人影のない北の海の秋の夕暮れであった。

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利尻富士海に浮かびて秋の暮


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