俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

沙羅の花

2014-06-30 | 俳句・夏・植物




一降りの雨やんできし沙羅の花



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ツバキ科の落葉高木。

福島以南、四国、九州の山地に自生。

庭木としても植栽される。

六~七月、椿に似た五弁花を開く。

「夏椿」が正しい名。







ひとしきり降った雨が止んできた。

沙羅の花もしっとりと濡れていた。






沙羅の花この世彼の世のあはひにて



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出水

2014-06-29 | 俳句・夏・地理




梅雨出水莫妄想(まくまうざう)と唱へけり



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降雨のために、河川などの水嵩が急に増すこと。

ことに梅雨の時期のをいう。

出水は台風により秋にも多いが、それは「秋出水」という。







俄に激しい集中豪雨があった。

川は泥水となり、水量を増して勢いよく流れていた。

なぜか莫妄想と唱えていた。






出水川急流の波幾重にも



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荒梅雨

2014-06-28 | 俳句・夏・天文




荒梅雨の道遠しとも肩濡らし



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雨が激しく降り、荒れた梅雨をいう。







梅雨時の雨は、時として豪雨となることもある。

そんな時は、傘をさしても肩や足元が濡れ、歩く道が遠く感じられ

る。






荒梅雨や池面に浮きの標あり



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梅雨空

2014-06-27 | 俳句・夏・天文




梅雨空の明るくなりしビルの街



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どんよりと曇った梅雨期の空をいう。







梅雨に入ってもよく晴れる日もあり、またすぐに曇って雷雨となった

りすることもある。

梅雨と一口に言っても、天気はかなり目まぐるしく変わる。







新宿のあるビルから都会を眺めた。

今まで雨が降っていたが、梅雨空が次第に明るくなってきた。






梅雨空に溜息ついてしまひけり



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ジギタリス

2014-06-26 | 俳句・夏・植物




ジギタリス再び雨の降つてきぬ



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ゴマノハグサ科の多年草。

ヨーロッパ原産。

日本には江戸時代に薬用植物として渡来。

葉は強心剤として用いられる。

六~七月、釣り鐘状の紅紫色の花を下から順に咲かせる。

花には濃紫紅色の斑点がある。

花色は白、ピンク、クリーム色などがある。

「きつねのてぶくろ」とも呼ばれる。







ジギタリスが何本か咲いていた。

止んだと思った雨がまた降り出し、ジギタリスを濡らしていた。






気を強くもたねば思(も)うジギタリス



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