俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

大晦日

2021-12-31 | 俳句・冬・時候




大年の菜園動くもののなし




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十二月の末日をいう。







「つごもり」は「月隠(つきごもり)」を略した語。







晦日もつごもりも月の末日の意で、一年の最終の日

であるため、大の字を添えて大晦日、大つごもりと

いう。







今も昔も何かとせわしない日である。







大晦日の菜園には人影が全くなく、動くものはなかった。






日の暮れてなほ歩きけり大晦日




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小晦日

2021-12-30 | 俳句・冬・時候




すでに日の傾いてをり小晦日




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大晦日の前日をいう。







陽暦十二月三十日をいう。







今年もあと一日になったかという感慨をもよおす日

である。







外に出て歩くと、人影が少なく、静かな小晦日を

実感する。







散歩に出るとすでに小晦日の日が傾いていた。

今年ももう終わりだなあという思いがわいた。






そこここの掃かれてゐたり小晦日




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冬の雲2

2021-12-29 | 俳句・冬・天文




冬雲を猿も見上ぐることあるや




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冬の雲は陰鬱に垂れこめていることが思い浮かぶ。







だが、晴天の続く太平洋側では様々な雲の形が

見られる。







団子状になって飛ぶような雲。







帯状に長々と横たわる雲など多様である。







人は冬の雲を見上げ、どんな形をしているか見る

ことが多いが、猿も見上げたりするのだろうか。






冬の雲夕日を隠しおほせずに




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2021-12-28 | 俳句・冬・植物




葱折れてきしやほまちの如き畑




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ユリ科の多年草。







中国またはシベリア・アルタイル地方原産といわれる。







葉鞘の部分を食べる「白葱」と緑色の部分を食べる

「葉葱」がある。

前者は関東で、後者は関西で多く好まれる。







女房詞で「ひともじ」と呼ばれる。







つんと立っている葱の中には早くも折れたものが

混じっていた。

小遣い稼ぎ程度の畑であった。






泥葱の束を買ひきて足らひけり




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枯葎

2021-12-27 | 俳句・冬・植物




緩やかな流れの川や枯葎




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葎は野原や荒れた庭などに繁茂する雑草の総称。







八重葎や金葎などがある。







枯葎は、葎がものに絡みついたまま枯れ果てた

さまをいう。







従って、枯れて絡みついた蔓草と言ってよい。







川幅が広く水は緩やかに流れていた。

その両岸には枯葎が見られた。






枯葎夕日を受けて暖色に




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