俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

石榴の花

2023-05-31 | 俳句・夏・植物

 

 

ネクタイをせぬ暮しなり花柘榴

 

 

 

 

 

 

ザクロ科の落葉小高木。

イランからインドにかけての原産。

 

 

 

 

 

 

五~六月頃、枝先に多肉で筒状の蕚をもつ朱赤色の六弁花をつける。

 

 

 

 

 

 

実のならない八重咲きのものを「花石榴」といい、白、淡紅、朱、しぼりなどの種類がある。

 

 

 

 

 

 

散策していると、道端に柘榴が咲いていた。

柘榴を見て、なぜか、長い間ネクタイをしない暮しをしているなあと思った。

 

 

 

 

 

夕影に映ゆる柘榴となりにけり

 

 

 

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山法師の花

2023-05-30 | 俳句・夏・植物

 

 

青空に白際立ちぬ山法師

 

 

 

 

 

 

ミズキ科の落葉高木。

本州以西の山野に自生する。

庭木や街路樹にもされる。

 

 

 

 

 

 

五~六月頃、小枝の先に花をつける。

 

 

 

 

 

 

白い四枚の花弁のように見えるのは苞で、その真ん中に緑黄色の頭状花をつける。

 

 

 

 

 

 

山法師がたくさんの花をつけていた。

青空に白い苞が際立って見えた。

 

 

 

 

 

ゆつくりと媼の散歩山法師

 

 

 

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桜の実

2023-05-29 | 俳句・夏・植物

 

 

ふふみたき色と仰ぎて桜の実

 

 

 

 

 

 

桜の花のあと、初夏につく果実をいう。

 

 

 

 

 

 

青い小粒から太るにつれて赤変し、熟して黒紫色となる。

 

 

 

 

 

 

「さくらんぼ」と違い、酸味と渋味でうまくはないが、鳥は好んで啄む。

 

 

 

 

 

 

桜の実がつややかに赤く熟していた。

食べてみたい色だと思い、仰ぎ見ていた。

 

 

 

 

 

鈴生りの実桜を風煽ぎけり

 

 

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卯月曇

2023-05-28 | 俳句・夏・天文

 

 

畑向かう卯月曇の屋敷森

 

 

 

 

 

 

五月(陰暦四月、卯月)頃の、降るでもなく晴れるでもない曇りがちな天候をいう。

 

 

 

 

 

 

丁度、卯の花の咲く頃合いに当たるので「卯の花曇」ともいう。

 

 

 

 

 

 

晴れると気持ちのよい初夏の候であるが、一度天気がくずれるとなかなか回復せず、梅雨の走りを思わせる。

 

 

 

 

 

 

畑の向こう側に屋敷森が見られた。

空は卯月曇であった。

 

 

 

 

 

自転車の下校に卯月曇かな

 

 

 

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鉄線花

2023-05-27 | 俳句・夏・植物

 

 

鉄線花薄日なりしが晴れてきて

 

 

 

 

 

 

キンポウゲ科の落葉蔓性木本。

中国原産。

日本には江戸時代初期に渡来した。

蔓が鉄線のように細く硬いのでこの名がある。

 

 

 

 

 

 

五~六月頃、中心に暗紫色の蕊が密集する六弁化を開くが、花弁に見えるのは蕚片が変形したものである。

 

 

 

 

 

 

クレマチスは鉄線と風車などを交配して作られた園芸品種。

 

 

 

 

 

 

園内に鉄線が咲いていた。

最初は薄日が差していたが、やがてよく晴れて、強い日が差してきた。

 

 

 

 

 

をみならの撮り合ふ声やクレマチス

 

 

 

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