春近し

春近し用水沿ひの散策路




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春がすぐそこまで来ていることをいう。







寒さの厳しい冬も終わりに近くなり、日差しも日一日と

濃くなってくる。







梅や椿の蕾が膨らみ、草も萌え出してくる。







「冬きたりなば春遠からじ」と心待ちにしていた春がすぐ

そこまできているという喜びがある。







用水路沿いに散策路がある。

そこを歩くと春が近いことが感じられた。






前垂の地蔵に夕日春隣




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寒薔薇（かんそうび）

きのふけふ開かぬままや寒薔薇




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寒中の薔薇をいう。







薔薇は初夏と秋に大きく、美しく咲く。







だが、冬になっても咲く薔薇もある。







寒気の中で咲く薔薇は小さく、開き切らないものもある。







散歩して昨日も今日も見たが、寒薔薇はまだ開かない

ままであった。






夕空の高きにありぬ寒さうび




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寒紅梅

寒紅梅速足の息整へて




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梅の一変種。

寒中に紅色の八重の花を開く。






寒紅梅帯に根付のをみなきて




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冬深し

冬深し風に襟元かき合はせ




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冬の真っ盛りをいう。







冬もいよいよ深まり、寒さが極まる。







朝日の昇るころの気温は低く、氷点下に下がって寒さも

絶頂期となる。







自然も人の暮しも冬一色である。







夕方になり、風が出てきて寒さで思わず襟元をかき

合わせた。

冬が深まったことを感じた。






林間に子供らのこゑ冬深む




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三寒四温

三寒の後の四温の空青し




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三日間厳しい寒さが続いたあと、四日間寒さが緩み

暖かい日が続くという現象が繰り返されることをいう。







厳寒のころの冬の大陸性気候の特徴である。







シベリア高気圧が一週間位の周期で寒気を吹き出す

ために、このような気候現象が生じるといわれる。







春近い時分の感じである。







雲って寒かった後、暖かい日が続いた。

空は雲一つない青空となった。






カフェ・ラテをベンチに飲める四温かな




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