川中の鷺にも春の光あり
春光は本来、春の景色や春の有り様をいう言葉だが、麗かな春の眺めが、明るい日差しの降りそそぐなかにあるところから、狭義の春の日光の意に用いられることが多くなった。
春の訪れを待つ心に、明るい空の光こそ最も春を感じさせるからであろう。
春色、春の色、春の匂、春望などという言葉もある。
埼玉県本庄市の若泉公園を訪れた。
満開の桜を観るためである。
そこには、「春光」と呼ぶにふさわしい春の景色が広がっていた。
桜並木の川には白鷺がいて、白鷺にも春の光が降りそそいでいた。
春光や子を抱く人が川岸に