俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

百合

2024-06-30 | 俳句・夏・植物

 

 

木洩れ日の仄と差しけり百合の花

 

 

 

 

 

 

ユリ科の多年草。

南アフリカ原産。

 

 

 

 

 

花は三枚の蕚と三枚の花弁からなり、芳香を放つ。

 

 

 

 

 

 

六~七月頃開花するが、鉄砲百合、山百合、透百合、鹿の子百合など、種類が多く、趣も多彩。

 

 

 

 

 

 

小道に百合の花が咲いていた。

その花に木洩れ日が仄と差してきた。

 

 

 

 

 

霊園の柵より百合や足止めて

 

 

 

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梅雨晴

2024-06-29 | 俳句・夏・天文

 

 

新築の家並びをり梅雨晴間

 

 

 

 

 

 

梅雨の最中に晴れ上がることをいう。

梅雨晴間ともいう。

 

 

 

 

 

 

梅雨晴は梅雨が明けた直後に晴天や梅雨明けの意味にも使う。

 

 

 

 

 

 

五月晴も梅雨晴のことで、新暦五月の晴天ではない。

 

 

 

 

 

 

久しぶりに晴れて梅雨晴となった。

歩くと、新築の家ができていて、何棟も並んでいた。

 

 

 

 

 

梅雨晴や人出の多き川堤

 

 

 

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竹煮草

2024-06-28 | 俳句・夏・植物

 

 

廃屋の団地となりぬ竹煮草

 

 

 

 

 

 

ケシ科の大型多年草。

本州以西の日当たりのよい野原や空き地などに自生する。

 

 

 

 

 

 

梅雨時から盛夏にかけて、茎の上に大きな円錐花序を出し、白色や帯紅色の小花をつける。

 

 

 

 

 

 

名の由来は、茎が中空であるところが竹に似ているからなど、諸説がある。

 

 

 

   

 

 

 

古い団地が廃屋となっていた。

その空き地に竹煮草が大きく伸びて花をつけていた。

 

 

 

 

 

母と子の楽しげにきぬ竹煮草

 

 

 

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梅雨曇

2024-06-27 | 俳句・夏・植物

 

 

パスタ屋へ昼餉をとりに梅雨曇

 

 

 

 

 

 

梅雨時の曇天をいう。

 

 

 

 

 

 

日本付近に横たわる梅雨前線の動きにより、暗雲が垂れ込める。

 

 

 

 

 

 

ときにはうっすらと雲が切れて、一時薄い日差しが洩れることもある。

 

 

 

 

 

 

お昼を食べにパスタの店へ歩いて出かけた。

空は生憎の梅雨曇であった。

 

 

 

 

 

梅雨雲のぼかし使ひし鼠色

 

 

 

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青蔦

2024-06-26 | 俳句・夏・植物

 

 

青蔦や寺領の森の奥の奥

 

 

 

 

 

 

蔦はブドウ科の落葉蔓性木本。

日本、中国、朝鮮半島に自生する。

 

 

 

 

 

 

青蔦は青々と成長した夏の蔦のことをいう。

蔦には常緑性と落葉性がある。

常緑のものは冬も青いので冬蔦、紅葉して落葉するものを夏蔦と呼ぶ。

 

 

 

 

 

 

夏に洋館などの壁面を覆って茂る蔦の緑は涼しげである。

 

 

 

 

 

 

ある寺の広い森の奥へ奥へと行くと、何本もの木に青蔦が巻きついていた。

自然そのものであった。

 

 

 

 

 

廃屋と見し家の蔦茂りけり

 

 

 

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