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俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

寒雀

2025-01-19 | 俳句・冬・動物

 

 

川沿ひの道暮れてきぬ寒雀

 

 

 

 

 

 

寒中は食物が少なくなるので、雀は一層人家の近くに棲む。

 

 

 

 

 

 

寒気を防ぐために全身の羽毛を膨らませている姿をふくら雀という。

 

 

 

 

 

 

寒雀は食用としても薬効があるとされるが、多くはその姿を詠むことが多い。

 

 

 

 

 

 

川沿いの道を歩いていると寒雀の群に出会った。

その時はすでに暮れてきていた。

 

 

 

 

 

夕空へ群れ翔ちにけり寒雀

 

 

 

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寒禽

2025-01-11 | 俳句・冬・動物

 

 

目で追うてをり寒禽の枝移り

 

 

 

 

 

 

山野、川、海などで厳しい冬の中を生きている鳥をいう。

 

 

 

 

 

 

冬季には木の実や昆虫類などの食料が減り、柿や南天の実などをついばむ小鳥を見かけることがある。

 

 

 

 

 

 

また、冬の間だけ群れている鳥も多い。

 

 

 

 

 

 

寒禽が枝移りを繰り返していた。

それを立ち止まって目で追っていた。

 

 

 

 

 

三百の寒禽頭上旋回す

 

 

 

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寒鴉

2025-01-09 | 俳句・冬・動物

 

 

雨雲の切れし虚空を寒鴉

 

 

 

 

 

 

冬の鴉のことをいう。

 

 

 

 

 

 

一年中見かける鳥であるが、食物の乏しくなる冬場はことに人家に近づくので、近しい鳥である。

枯木や電線などに止まり、時折嗄れた声を発するなど、荒涼とした景である。

 

 

 

 

 

 

夕暮れ時、数羽で塒へ向かって帰る姿もまた趣がある。

 

 

 

 

 

 

丁度雨雲が切れて青空が見える空間を寒鴉が飛んで行った。

 

 

 

 

 

寒鴉帰るは森の平林寺

 

 

 

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冬鷺

2024-12-16 | 俳句・冬・動物

 

 

冬鷺の堰に魚を狙ひをり

 

 

 

 

 

 

冬に見かける鷺をいう。

 

 

 

 

 

 

白鷺の多くは、冬には南方へ渡って越冬する。

冬に残っているのは、一部の渡りそびれたもので、「残り鷺」と呼ばれる。

 

 

 

 

 

 

小鷺や青鷺は南方へは帰らずに留まっているものが多い。

 

 

 

 

 

 

川の堰に冬鷺がいた。

冬鷺は、首をすくめて魚を狙っていた。

 

 

 

 

 

冬鷺の月へ向かつて羽搏けり

 

 

 

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2024-11-23 | 俳句・冬・動物

 

 

鴨一羽水の光の中にをり

 

 

 

 

 

 

カモ目カモ科。

 

 

 

 

 

 

秋、雁と同じ頃日本に飛来し、春に北方に帰る。

早朝や夜間に草の実や水草を食べ、昼間は群をなして水に浮いているか寝ていることが多い。

 

 

 

 

 

 

鴨類には真鴨・小鴨・尾長鴨・嘴広鴨などがあり、河川や湖沼で、鈴鴨・黒鴨などは海上・港湾などで見られる。

よく見かけるのが真鴨で、青首ともよばれる雄の頭と首は光沢のある緑色の羽に包まれている。

 

 

 

 

 

 

池には鴨が何羽も浮いていた。

その中の一羽が水がきらきらと光る光の中にいた。

 

 

 

 

 

青首の沼に哀しきこゑ上げぬ

 

 

 

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