俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

青胡桃

2019-06-30 | 俳句・夏・植物




水音の葉陰に確と青胡桃




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胡桃は、クルミ科クルミ属の落葉高木または低木の総称。







普通、山地に自生するオニグルミや栽培するテウチグルミを

さす。







青胡桃は、夏のまだ青い胡桃の実をいう。







葉のつけ根に四、五個の実が固まって生る。

あまり目立たないが、若々しい印象を与える。







水の流れる音がしていた。

その近くの鬼胡桃をよく見ると、葉陰には青胡桃がしっかり

と生っていた。






青胡桃尾根より町の見渡せて




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ユッカ

2019-06-29 | 俳句・夏・植物




薬師堂の鰐口打てり花ユッカ




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リュウゼツラン科ユッカ属の植物の総称。

北アメリカ原産。

庭園に栽培される常緑低木。







君代蘭、糸蘭をさしていい、ユッカはその属名である。







夏、高さ一メートル以上の花茎の先に、円錐状の白い

六弁花を下向きに多数つける。







薬師瑠璃光如来を祀っている薬師堂の鰐口を打って拝んだ。

裏に廻ると、ユッカが高々と咲いていた。






雲晴れてユッカの花に夕日かな




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玉蜀黍の花

2019-06-28 | 俳句・夏・植物




南蛮の花郵便車雨にきて




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イネ科の大型一年草。

中南米原産。

世界各地で食用作物として広く栽培される。







雌雄異花で、茎頂に芒の穂に似た大きな雄花をつける。







雌花は葉腋上の大型の苞の中から赤毛のような花柱を

長く垂らし、他体の雄花が風で飛ばした花粉を受ける。







天正七年(1579)、ポルトガル人が長崎に伝え、明治の

北海道開拓で本格的な栽培が始まった。







玉蜀黍の花が咲き、雨に濡れていた。

その雨の中を郵便配達車がやって来た。






飛行機音玉蜀黍の花の上




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青葡萄

2019-06-27 | 俳句・夏・植物




職人の座つて休み青葡萄




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青々としたまだ固くて未熟な葡萄のことをいう。







房状に小さな実がなり、次第に大きくなるが、夏の間は

固くて食用にはならない。







青葡萄は、古くから夏らしさを表現する花材としても

好まれる。







外壁塗装の職人が地べたに座って休んでした。

そばの棚に青葡萄が沢山生っていた。






青葡萄晴るれば歩きたくなりて




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浅沙の花

2019-06-26 | 俳句・夏・植物




大甕に浅沙の花の二三輪




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リンドウ科の多年生の水草。







本州以南の池や沼などに自生する。

かつては群落が見られたが、今では絶滅危急種に指定

されている。







六~八月頃、鮮黄色の五弁花を花柄の先につけ、水面に

開く。

若葉は古くから食用にされ、花蓴菜の名もある。







素焼きの大きな甕の中に浅沙の花が数輪咲いていた。

沼で咲く浅沙の花を遠くから見るのとは違い、すぐそばで

はっきりと見ることができた。






浅沙咲くまた曇りきし昼下り




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