俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

大晦日

2023-12-31 | 俳句・冬・時候

 

 

働くや大つごもりのトラクター

 

 

 

 

 

 

一年の最後の日で、十二月末日のことをいう。

 

 

 

 

 

 

大晦日(おおつごもり)、大三十日(おおみそか)、大年ともいう。

 

 

 

 

 

 

晦日とは月の末日のこと。

十二月末日は一年の終わりであるため、大の字を添えて大晦日という。

 

 

 

 

 

 

散歩をしていると、大晦日にも拘わらず、畑ではトラクターが働いていた。

 

 

 

 

 

大年の畑に散策怠らず

 

 

 

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冬草

2023-12-30 | 俳句・冬・植物

 

 

冬草を踏んで小鷺を立たせけり

 

 

 

 

 

 

冬になっても青さを残して枯れ残っている草の総称。

 

 

 

 

 

 

本来は枯草も含めて冬草のはずであるが、俳句では枯れた草は「枯草」「名の草枯る」などの別の季語として扱い、「冬草」「冬の草」の場合は、青草を詠むようになった。

 

 

 

 

 

 

「冬青草」という呼び方があるのも、同じ美意識によるものである。

 

 

 

 

 

 

冬草を踏んで川べりに近づこうとしたところ、陰に隠れていた小鷺が驚いたのか飛び立って行った。

 

 

 

 

 

木に凭れ座りたしとも冬の草

 

 

 

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冬の川

2023-12-29 | 俳句・冬・地理

 

 

底までも日差し遍し冬の川

 

 

 

 

 

 

冬の寒々として水嵩の減った川のことをいう。

 

 

 

 

 

 

太平洋側では冬に雨量が少ないため、川の流れが細くなる。

 

 

 

 

 

 

枯れた草木の間を流れる川は、荒涼たる冬を感じさせる。

 

 

 

 

 

 

水嵩の減った冬の川には、水底まで日差しが遍く差していた。

 

 

 

 

 

冬川にむき出しの石渡れさう

 

 

 

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冬の月

2023-12-28 | 俳句・冬・天文

 

 

人の世も森も照らせり冬の月

 

 

 

 

 

 

冬の青白く寒々と照る月をいう。

 

 

 

 

 

 

冬の月は他の季節の月に比べて小さく引き締まって見える。

 

 

 

 

 

 

寒さの中に見上げる月は、一層凄絶な美しさである。

 

 

 

 

 

 

冬の月が寒々と輝いていた。

月は人の世も照らし、森も照らしていた。

 

 

 

 

 

ボルックスを今宵は連れて冬の月

 

 

 

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水仙

2023-12-27 | 俳句・冬・植物

 

 

水仙に傾きし日や川堤

 

 

 

 

 

 

ヒガンバナ科の多年草。

地中海沿岸原産。

 

 

 

 

 

 

関東以西の海岸近くに自生するが、観賞用に栽培され、切り花としても好まれる。

葉の間から花茎が伸び、その先に芳香のある数個の花を横向きにつける。

白や黄色の花の中心に筒状の副花冠がある。

園芸種に八重咲きや純白のものもある。

全草有毒。

 

 

 

 

 

 

福井県の越前岬や静岡県の爪木崎は群生地として有名。

 

 

 

 

 

 

川堤を歩いていると、水仙が咲いていた。

傾いた日が水仙に差していた。

 

 

 

 

 

今は亡きひとの面影水仙花

 

 

 

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