俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

2024-05-03 | 俳句・春・植物

 

 

つばくらや瀬音の高きひとところ

 

 

 

 

 

 

スズメ目ツバメ科の総称。

 

 

 

 

 

 

三月~五月にかけて南方から日本各地に飛来し、人家の軒などに営巣する。

喉が赤茶色なのは普通の燕で頭から背にかけては紺色、胸は白、尾は黒で広げると白い筋が見える。

 

 

 

 

 

 

素早く飛翔し、空中で昆虫類を捕食する。

 

 

 

 

 

 

燕が盛んに飛び交っていた。

そこは一際瀬音の高い流れのところであった。

 

 

 

 

 

散策の歩を止めにけり群燕

 

 

 

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羊蹄(ぎしぎし)

2024-05-02 | 俳句・春・植物

 

 

羊蹄や川平らかに平らかに

 

 

 

 

 

 

タデ科の多年草。

水辺の湿った土地に自生する。

 

 

 

 

 

 

根葉は狭長楕円形で長い柄がある。

羊蹄は漢名。

 

 

 

 

 

 

新芽を酢の物などの食材とし、根を「しのね」(漢方では羊蹄根)といい、皮膚病の薬とする。

「羊蹄の花」は夏。

 

 

 

 

 

 

川縁に羊蹄が群生していた。

その川は平らに平らに流れていた。

 

 

 

 

 

ぎしぎしや翁は小犬連れきたる

 

 

 

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大根の花

2024-05-01 | 俳句・春・植物

 

 

大根の花や雲間に空見えて

 

 

 

 

 

 

アブラナ科の一年草または二年草。

 

 

 

 

 

 

四月頃、白色または薄い紫がかった十字形の四弁花を総状につける。

 

 

 

 

 

 

種を採るため畑に残した幾株かに翌春薹が立ち小花をつけたもので、菜の花のような明るさはないが、ひっそりとした味わいがある。

 

 

 

 

 

 

畑隅に大根の花が咲いていた。

曇っていたが、雲間から青空が見えてきた。

 

 

 

 

 

花大根いつもの農夫見当たらず

 

 

 

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青木の花

2024-04-30 | 俳句・春・植物

 

 

びつしりと青木の花や日の回り

 

 

 

 

 

 

ミズキ科の常緑低木。

山野の林内に自生するが、庭木として利用されることも多い。

 

 

 

 

 

 

四月頃、小さい赤褐色の四弁花を枝先に集まってつける。

 

 

 

 

 

 

花は地味で目立たないが、冬に棗形の美しい赤い実が生る。

 

 

 

 

 

 

雑木林の隅に、びっしりと青木の花が咲いていた。

午後になって、日差しが回ってきた。

 

 

 

 

 

青木咲く来し方多き人の恩

 

 

 

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2024-04-29 | 俳句・春・植物

 

 

藤垂れて京上京(かみぎやう)の蕎麦処

 

 

 

 

 

 

マメ科フジ属の落葉蔓性植物。

山野で他の木に巻きついて自生する。

 

 

 

 

 

 

野田藤系と山藤系に大別される。

野田藤は茎が右巻き。

晩春から初夏にかけ、枝の先に数十センチから一メートル以上に及ぶ長い総状花序をつけて下垂する。

 

 

 

 

 

 

山藤は本州西部、南日本に分布。

山林中に自生し、茎は左巻き、花は野田藤より大きく花序は短い。

 

 

 

 

 

 

京都の上京区に蕎麦処がある。

その店の脇に藤房が垂れていた。

 

 

 

 

 

山藤の風に大揺れしてゐたり

 

 

 

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