俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

ボート

2011-06-30 | 俳句・夏・人事


真つ直ぐに親子のボート進むなり

オールで水を搔いて進む小舟。川や湖、池などに浮かべて楽しむ。一般的には貸ボートがあり、手軽に楽しめる。今では、ペダル式のものが多い。親子と思われる三人が乗ったボートが広い池を真っ直ぐに進んでいた。ボートは少女が漕いでいた。

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夕暮の恋のボートと想はれぬ


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ブーゲンビレア

2011-06-29 | 俳句・夏・植物


図書館の前のブーゲンビリアかな

オシロイバナ科の蔓性植物。ブラジル原産。茎に棘がある。枝先の三枚の苞は花ではなく葉で、その中に白い小花をつける。苞の色は赤、白、黄、ピンクなどがある。ブーゲンビリアともいう。和名はイカダカズラ。鹿児島の図書館の前に濃いピンクのブーゲンビリアが咲いていた。南国らしい趣があった。

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ブーゲンビリア植物園の明るくて


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コメント (2)
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十薬

2011-06-28 | 俳句・夏・植物


十薬に潮騒届く岬かな

ドクダミ科の多年草。湿った日陰の草地や暗い山林、庭の隅などに群生。六~七月頃、淡黄色の小さな花を穂状につける。穂の下に白い花弁のような総苞片を十字形につける。十薬の名のとおり十種の薬効があるといわれる。南房総南端の野島崎に行った。灯台の回りの遊歩道を廻ると、木陰に十薬が群生していた。そこには潮騒がかすかに届いていた。

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十薬に屈んでをれば呼ばれけり


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夏の霧

2011-06-27 | 俳句・夏・天文


暮方の魁夷の絵とも夏の霧

「霧」は秋の季語であるが、夏でも霧が発生する。山の霧は雲が地表面に接したもの、盆地の霧は放射霧、海辺の霧は蒸気霧と分類される。夕暮時、山を霧が這い上っていた。まるで東山魁夷の山霧を描いた絵にそっくりであった。霧が流れるときの木々の濃淡に魅かれ、暗くなるまで眺めていた。

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夏霧をライト灯して山のバス


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浅沙の花

2011-06-26 | 俳句・夏・植物


大甕に咲いて浅沙の影持てり

リンドウ科の多年生水草。本州以南の池や沼に自生。絶滅危急種の一つ。六月~八月頃、長い花柄の先に鮮黄色の五弁花を開く。若葉は食用になり、ハナジュンサイの名もある。日本庭園の大甕に浅沙が咲いていた。普通池で見るので花が遠くてよくわからなかったが、初めて間近に見ることができた。小さい花ながらも、影ができていた。

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大の字を秘めて浅沙の花なりし


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