河童の歌声

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コーヒーの思い出

2021-02-17 19:04:15 | 日記
喫茶店ではなく、自分ちでコーヒーを淹れようと思ったのは、
まだ20代前半だったと思います。
それは、コーヒーの味がどうのこうのではなく、
コーヒーをさも美味そうに飲む仕草が、
何か大人っぽいイメージがあって、それをしたかったんだと思います。
で、最初に何をしたか。



それはサイフォンを買ってきた事でした。
その頃の喫茶店はドリップよりサイフォンで淹れている店が多かった気がします。





その頃は横浜に住んでいましたので、
横浜西口のダイアモンド地下街によく行ってたのですが、
そこには喫茶店がいくつもあり、大体サイフォンが多かった。
と言うより、自分自身が(コーヒー飲むならサイフォンで)みたいな、
思い入れがあったからだったのかも知れません。
ドリップに比べて、如何にも喫茶店のコーヒーみたいな感じで、
店のカウンターに5台くらいのサイフォンが並んであって、
客が注文すると、おもむろに豆を入れてランプで熱する光景が見えて、
「あれが俺の分のコーヒーだ」と眺めながら待つのも楽しかった。



サイフォンに比べてドリップは視覚的にも面白味がなく、
お金を払って飲むからには、サイフォンコーヒーの方が有難みがありました。



サイフォンではアルコールランプを使いますが、
その燃料となるアルコールは確か薬局で、
それも身分証明書だったかを店の人に提示して買った事がありました。



そして豆を挽くミル。
これなんかも、如何にもコーヒー淹れるぞ~、
大人の味だぞ~、みたいな心構えになれる点が良かったね。



その内に本などで、実はドリップの方が美味しいんですよ。
みたいな事が書いてあったり、
サイフォンでの行為が面倒くさくなったりで、
いつの間にかサイフォン器具など、茶だんすの奥に都落ちしてしまいました。



あれは35年くらい前だったか、
丹沢の山に行ったら、頂上でコーヒーミルをかき回しているオヤジが居ました。



当時はこの様な便利な物が無かったので、
コーヒー好きな人は自分なりに工夫するしか無かったのですが、
山の上でミルをガリガリやる姿を、彼は皆んなに見て欲しかったんでしょうね。



それからずっと後になって、北アルプス単独行をする様になった私は、
頂上でコーヒーを飲みながら煙草を吸い(当時はかなり吸っていました)



360度の大展望を眺めながら、数時間を一人で過ごすのが、
山に行った時の至福の時間になっていました。

今は登山は引退状態でキャンプばかりですが、
キャンプ場でも、もっぱらモンカフェのドリップコーヒーで楽しんでいます。

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再び「モンテクリスト伯」を観て

2021-02-16 06:00:07 | 映画


昨日、再びDVD版「モンテクリスト伯」を観なおしました。
このDVD版の事は、2017年3月10日のブログに書いたのでした。
その時、ブログに書いた主旨は「これは失敗作だ」という事です。
失敗の最大の原因は、主演者のミスキャストという事です。



これはないでしょう。
このジェラール・ドバルデューという俳優は、
フランスではとても有名な俳優として人気があるのだとか。
だから、この人を主役にしたのでしょうが、
映画は主役俳優の良し悪しで、全てが決まってしまうという程の重みがあります。

「風と共に去りぬ」で、無名の新人女優だった、
ヴィヴィアン・リーを「彼女しかいない」と一目で見抜いた監督。
彼女を主演女優にした事が、あの映画を世界でも最高水準の成功作にしたのですね。
そういった努力をしないで、
単にフランスで有名な俳優だからといって主演にした愚行。
これこそが、折角の大作を愚作にしてしまった最大の原因です。



彼がせめて若い頃の姿だったらまだしも、これではね~。



彼は身長178センチだそうです。
映画の中で他の俳優と比べても普通かそれ以下の身長。
おまけに晩年の姿はまるでブタ。
マックス体重は恐らく120キロ以上はありそうです。
つまり彼は元々肥り易い体質なのですね。
モンテクリスト伯を演じるには、身長があと10センチは欲しい。
それもデブでは話にもなりません、長身痩躯のイメージでないとダメですね。

そういった事で、私はこの映画を決定的に失敗作の刻印を打ってしまい、
以後、全く観る気を失っていました。
しかし昨日、全編(6時間半)の大作を一気に観てしまいました。
主役が大失敗な点を除いて見直してみると、
主役以外の脇役には、かなりのレベルで(いい役者)が揃っているのです。
それがこの映画を(実に勿体ない)と感じさせます。
製作費は1998年当時で20億円だそうです。



主人公である、エドモン・ダンテスの許嫁だったメルセデスを演じるのは、
オルネッタ・ムーティーという女優です。
彼女は当時43歳でした。
ちなみに主役のジェラール・ドパルデューは50歳でした。
この女優さんは若干、暗いイメージはありますが、
ミスキャストとは言えません。かなりいいレベルです。
かなりいい味を出してると思いました。



敵役のモルセーヌ伯爵を演じるのは、
ジャン・ロシュウォール(68歳)
これは、適役です、いい役者だと思いました。



これも敵役のヴィルホール検事総長を演じるのは、
ピエール・アルディッティー(54歳)
これも適役です。
この俳優の声の良さは特にムードを盛りあげています。
彼の奥様(後に家庭内の家族を次々に毒殺する女優)
この女優が、その穏やかな表情の中に不気味さが漂い、
時としてゾッとさせられるのが、これがいいんですね。



この映画の中では特に重要人物ではないのですが、
モレル商会のモレル氏には、この人だけしか私は知らなかった俳優が出演しています。
ジャン・クロード・ブリアリ(65歳)です。



尤も私が知っている彼は若い頃のジャン・クロード・ブリアリですが。

また、敵役のダングラールの役者も素晴らしい適役ですね。
金の亡者たる面がまえが、何ともイヤらしく味があります。
彼等、敵役の息子、娘を演じる俳優に知った人など居るはずもなく、
でも彼等の親を演じる俳優に、より素晴らしさを感じます。

この物語は過去に何度も映画化され、
舞台などでも何度も演じられたみたいですが、
そんな過去にエドモントン・ダンテスを演じた俳優にはこんな人がいた様です。



ジャン・マレー。
フランスでは有名な俳優ですが、既に亡くなられています。
尤も私は彼がエドモント・ダンテスの適役とは思いませんが。





戦前を含めて、こんな俳優が演じた事もあったみたいです。



たまたまネット検索に出てきた男優にこんな方がいました。
名前など勿論しりませんが、こんな俳優だったら良かったのにね。
欧米の俳優には、私達が知らない俳優に、
こんなにも素晴らしい俳優が居るんだという方がいっぱいいるのです。

私達はアメリカ映画ばかり見せられていて、フランスの俳優など殆ど知る機会がありません。
でも、脇役にでも、これほどという名優は多いですね。
ただ主役のジェラール・ドバルデュー以外は。
この人だけが決定的にダメでした。
よりによって、何でこんなのが・・という悔しさがいつまでも許せない。

そして、映画と小説との描き方の違いも、また悔しい。
最初に復讐された陸軍中将モルセーヌ伯爵。
彼が議会で過去の悪行を暴かれ地位と名誉を失うシーンが生ぬるい。
そしてモンテクリスト伯の実名がエドモン・ダンテスだと知り、
驚愕するシーンが生ぬるい。

2番目に復讐されるヴィルホール検事総長。
3人、プラスひとり(カドルッス・これはあまり重要ではない)
3人の仇の内、最も象徴的なのが、この2番目。
彼が地位も名誉も金も家庭まで、その全てを失い発狂するシーン。
これは本では背筋がぞくぞくと本当にゾッとするシーンなんですが、それが無い。
こういった場面こそ、復讐の最大の見せ場なのに。

そして最後の、彼こそがこの復讐劇の発端となったダングラール男爵(銀行家)
彼も他の敵と同じ様に、地位・名誉・金・家族・その全てを奪われるという、
恐るべき復讐をされるのです。
残ったのは、何もかも失った孤独で貧乏な老人だったのです。
そのシーンの描き方も生ぬるい。

1998年に20億円かけたという事は、
現在だったら30億円するのかも知れません。
でも30億が100億円でもいい。
6時間半は、まだ不足です。
15時間くらいかけた、小説に忠実な映画が観たかった。

もう絶対にあり得ない事が分かっているだけに、
主演のミスキャストという最大の愚行をしてしまった、
この映画は悔しくてならないのです。



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詐欺師の映画スター・武藤敬司

2021-02-13 10:30:19 | 格闘技






この映画スターを知っていますか?

1987年に初めての映画出演「光る女」では主演を演じています。
1990年には「ポップコーンLove」
96・・・「ドラゴンブルー」
03・・・「新・空手バカ一代、格闘者」
 〃・・・「実録ヒットマン北海の虎・望郷」
05・・・「不良少年の夢」
12・・・「ワールドプロレスリング3D第4弾・1,4東京ドーム2012」
 〃・・・「天地明察」
 〃・・・「ミロクローゼ」
13・・・「ワールドプロレスリング3D第6弾・1,4東京ドーム2013」
16・・・「サブイボマスク」
17・・・「リングサイド・ストーリー」

私自身は彼の映画を全く観た事がないのですが、
かなりの映画に出演されていたのですね。
皆様の中には「よく知ってるよ」という方もいらっしゃるかと・・

しかし、1990年代はまだ良かったのですが、









何か段々とおかしくない、頭がね・・
おまけにプロレスごっこなんてやって遊んでるし。
変じゃないの、このスターさんは。







そしたら、最近はこんなにもなっちゃってね~。
あれ?
この人ってプロレスラーの武藤敬司さんじゃないの?
そうだよ、やっぱり武藤さんだよ。
頭ツンツルテンになんかしちゃってさ~。
貴方って最初は映画スターやってたんじゃなかったっけ?

え、違うの、最初からプロレスラーだったの?
どっちがホントなんだか私は知りませんよ。

神奈月の原監督&武藤敬司


おまけに、物真似タレントにも、いじりまくられて・・・
あ~あ、オラ知らね~。

そう言えば、昔、自由が丘の駅前でこの方に出会った事がありました。
可愛い女性連れだったな~。
まだ、あの時は頭髪はフサフサしてたから、1990年代だったみたい。
かなり「カッコイイ」と思った記憶がありますね。


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大阪ピープルズ・なりこさんを偲んで

2021-02-06 20:36:46 | 歌声喫茶
11.2.26.囚人の歌・大阪ピープルズ


大阪・肥後橋の歌声喫茶ピープルズのオーナーピアニスト、
大北整子(なりこ)さんが、2月5日、80歳で亡くなられました。

私がピープルズに行ったのは3回だけなんですが、
その時に撮った動画になりこさんが写っているので、
なりこさんを偲ぶ意味でそれをアップします。
最初の動画は2011年2月26日。
なりこさんはピアノではなくアコーディオンを演奏されていますね。

カウンター内で手を叩いているのは、尼崎のパワフル佐藤さん。
彼女とは西新宿の歌声喫茶トミでお友達になりました。

13.3.23.りんご娘・大阪ピープルズ


2013年3月23日に、妻のエリカさんと二人で行った時です。
エリカさんの向こう側に居るのは、パワフル佐藤さん。
手前に居るのはミクシー時代に知り合って、
一緒にトミにも行った神戸のコテルさんですね。

18.7.28.フニクリフニクラ(替え歌風)ピープルズ


これが最後のピープルズになりましたが、
2018年7月28日です。
晴ちゃん、おっくん、フクロウさんと一緒でした。

大阪というと、いつも元気いっぱいの植田さん。
「木の付くうえだ」でお馴染みの植田さんは、
ピープルズでも元気いっぱいで司会をされていました。
時々上京されるので、何度か東京でもお会いしていますね。

まだまだ行きたいと思っていたのですが、
なりこさんは、もういらっしゃらないのですね。

どうか安らかに、ご冥福をお祈りいたします。

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登山用具今昔

2021-02-06 14:40:46 | 登山


先日、雪山登山用品に、チェーンスパイクというのが有るのを知りました。
私は登山をしなくなって10年以上経ちましたが、これの存在を全く知りませんでした。
時代と共に道具もどんどん進化しているのですね。



私の時代には軽い雪山登山には、この6本爪アイゼンでした。
でもこうして比べて見ると、進化してるという事がよく解ります。
6本爪だと爪の無い部分はゴムですから滑ります。
しかし、チェーンだと爪の無い部分はチェーンがカバーしてくれるのですね。
こんなので雪道を歩いたら楽しくなりそうに思います。



昔の登山靴には、こういったいわゆる重登山靴というのがありました。
中には靴底に鉄板を入れて、絶対に靴が反り返らない様にしたのもありました。
重いのには片足で4キロにもなる靴もありました。(両足だっけかな?)
私が初めて買ったのは出来合いの軽登山靴でしたが、
間もなく知人に売ってしまい、
次に買ったのは、オーダー靴でした。
もう、頬ずりするくらい、その靴を愛しました。



しかし、現在そんな重い靴を履いている人はまず居ません。
そりゃヒマラヤとか行くんだったら別ですが、
国内だったら、雪山であろうが、それほどの靴でなくても充分なんです。
靴は登山用であろうが軽い方がいいに決まっているんです。
そして今はカラフルで、今の登山者はいいですね。





そして、ニッカズボン。
私が最も愛した登山用具は、圧倒的にニッカズボンでした。
あれを履くと「さぁ山に行くぞ」と身震いするほどの感動がありました。
昨今の登山者が履いている、何か街着と同じスタイルのズボンには、
そんな感動はこれっぽっちも感じませんね。寂しいですね。

ニッカズボンと共に、セットとしてのハイソックス。
その部分だけに山男たちは(おしゃれ)になったものです。
私も自分好みのカッコイイ色のソックスを買うのが楽しかった。



キスリング。これぞ今や時代錯誤の極み。
もう完璧に見なくなりましたが、昔は居ましたね~。
あんな使いづらい物など捨てればいいのに、それが出来ない。
きっと「俺はそんじょそこらの昨日今日の奴らとは違うんだぞ」
と、見せつけていたのかも知れませんが、バ~カでしたね。



今は縦長のザックで脇にファスナーも付いてるし、
ザックに道具を詰め込むにしても楽チンですから、色々悩む必要もないし。
キスリングで悩み抜いていた方々はお気の毒でした。



食事の為に湯を沸かしたり、アルファ米を暖めたりするのに、
私はホェーブスのガソリン式コンロを使っていました。
何より、ガソリンが燃える(ゴーッ)という音が心強く感じて良かった。



ですから、こういった無音のガスのコンロは買いませんでした。
私は全部が単独行でしたから、あの(ゴーッ)の音にどれだけ励まされた事か。



コールマンの灯油コンロを使っている人はかなりいました。
あれも今になってみると、使っている人は心から愛したんだと思います。





8ミリカメラ。
動画を撮る為にはこの、今から思うとこういったカメラしかありませんでした。
そして何より撮影時間がとても少なかったのです。
私はかさ張るフィルム20本を持って北アルプスを撮ったのですが、
撮影時間は1時間程度しかなかったのです。



それが、今ではこんな普通のデジカメで撮れちゃう。
そして画質はいいし、撮影時間は長いし、
なにしろSDカード1枚あれば何時間も撮れるんですからね~。



それどころか、スマホ・・携帯電話で動画が撮れるって、
アンタね~、昔の人達がどれだけ苦労して動画を撮ったと思ってんの!





そして、昔は無かった物にストックがあります。
昔、ストックを使っている人というと、山小屋のボッカさん。
つまり山小屋に食料や生活必需品を運ぶ担ぎ屋さん、だけでしたね。

私はいち早くストックを導入しました。
若干膝を痛めている事もあったし、あれは使った方がいいと見ていたからです。
そして、私はダブルストック派でした。
つまり両手でストックを使うのです。

のちになって入会したハイキングクラブのリーダーさんには、
ストックを嫌う人がいました。
しかし、会員の中にもストックを使う人が増えてくると、
苦し紛れに、使うのでも1本にしなさい。みたいな事を言っている人がいました。
人間の身体は1本で支える(3本足)より2本で支える(4本足)の方がバランスがいいに決まっています。
私は使うなら徹底的に使い込んで自分の身体と一体にすべきだと思っていました。



それにしても、昔はややむさ苦しいイメージだった登山が、
今や(山ガール)などという女性たちはいるし、
服装もカラフルになって、実に羨ましいですね。




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