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デフ(差動装置)の構造

2020-03-03 07:34:53 | 自動車
デフと言ってすぐに分る人は車を知っている人ですね。
デフはディファレンシャルギアの事で、日本語では差動装置と言います。



トラックの後ろ姿を見ると分かり易いのですが、
後輪タイヤの中間にある丸い物です。
あの丸い物体の中は、実は歯車だらけなんです。
私は昔、初めてデフのカットモデルを見た時は、
「これを考えた奴は天才だ」と本当に思いました。

差動装置が機能する仕組みとは?


3Dプリンター造形
3Dプリンター造形

あのカットモデルを実際に見て、実際に動かしてみると、
こんな複雑な構造をよくぞ考え出したものだと唖然とします。
私が見たのは(ノンスリップデフ)という、
更に複雑なモデルだったので、尚更そう感じたのだと思います。

確かにエンジンの動力を後輪に伝えるだけなら簡単ですが、
車というのは絶えずカーブしながら走っているのです。
右と左のタイヤはいつも異なった回転数で回り、走っているのです。
この回転比にどうやって対処すればいいのか?
実にうまい事を考えたものです。

それだけではありません。
もし車がぬかるみにはまり、片方のタイヤがスリップした時は、
空転をするタイヤだけが空回りを始めて、車はそこから脱出できないのです。

そういった時にも対処できる様に実に考えられているのです。
何と人間という動物は頭がいいのでしょう。
そこまで、よくぞ考えたものだと感心させられます。

車という文明の利器はごく普通に私達の周りに存在し、
毎日走り回っている訳ですが、
どんなにアホなドライバーが運転していようが、
そんな事とは露知らず、車って奴は忠実に物凄いメカで動いているんですね。

本当にデフのカットモデルを見るチャンスがあったら、
是非一度それをご覧になって下さい。

貴方が利口かアホかは・・知~らない。
しかし、あれを見れば、人として生まれてきた事を誇りに思えますよ。

このデフが後ろのタイヤを駆動させる構造を、後輪駆動といい。
前のタイヤを駆動するのを前輪駆動といいます。

FFというのはF(フロント・前)にエンジンが在って、
F・・前輪を駆動する形式です。

これに対しFRは・・
F(フロント・前)にエンジンが在って、
R(リア・後)後輪を駆動する形式の車を言います。
自動車の始まりの大部分はこの形式から始まりました。
最近はFF構造の車が凄く多くなっています。

RRという形式も少ないですがあります。
R(リア・後ろ)にエンジンがあって、
R(後輪)を駆動するのです。

レーシングマシンには、ミッドシップと言われる形式もあります。
これは一部のスーパーカーにもある形式ですが、
普通の車のR(後輪の更に後ろ)にエンジンがあるのとは違って、
運転席と後輪の間にエンジンが載っている形式です。

トラックなどは、エンジンは勿論前にあり、後輪を駆動してますので、
FRという事になります。

またエンジンがどちらであろうと、
前のタイヤと後ろのタイヤの両方を駆動する形式もあり、
それがジープなどによくある4駆(4輪駆動車)です。
前のタイヤにも後ろのタイヤにもパワーを伝えるのですから、
悪路走行などには圧倒的な強さを見せます。

自動車という物体は人間の人知の塊りですね。




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