
首都高速に山手トンネルが完成したのは、2015年3月7日でした。
1992年に工事着工ですから、23年かかったのですね。
その全長は18,2キロ。
これは、自動車トンネルとしてそれまで最長(約11キロ)の、
関越自動車道、関越トンネルを抜いて、日本最長となりました。
これは世界最長、ノルウェーにあるラルダールトンネル(24,5キロ)に次いで、
世界で2番目に長い自動車トンネルです。
私達が府中に住む様になってから、
路線バスで羽田空港へ行った事がありますが、
それまでの都心環状線まで行くのに比べ、
その手前(西新宿JCT)からいきなり羽田方面へ行ってしまうのですから、
あまりの速さにビックリした事があります。


以前は千葉の久留里の歌声喫茶に行く為に、
やはり山手トンネル経由、東京湾アクアライン経由で何度も行きました。
しかし、毎回思うのはトンネル内が暗く、安心感とは無縁の、
ハッキリ言うと、あまり通りたくないトンネルなんですね。
完成する前の皆さんの最大の注目点は、
東名高速から高架部分を都心目指して走って来た道路(首都高3号線)を、
山手トンネルの地下へ、どうやって乗り換えさせるのか?でした。


それが、これです。
大橋JCT(ジャンクション)の大きな丸いループ状の構造物です。
そこを走ると、一体何回グルグル回されるのか、
道路は中心に向かってかなりの傾斜が付いていて、目が回りそうです。
ビルの3階か4階はあるだろう首都高3号線から、
いきなり地下数十メートルまで下げるという無理やりな造りです。
その高低差は71メートルだそうです。
道路の横の壁には(横転注意)の文字が書いてあります。
せっかちな奴で横転した奴も中にはいるのかも知れません。

2018年1月22日。
山手トンネルでそれまで最大の障害が起こり、大ニュースになりました。
10時間を超える大渋滞が発生し、道路は完全にマヒしてしまったのです。

その日、東京は豪雪でした。
西新宿JCTの上り坂でチェーンを巻いたトレーラーが立ち往生し動けなくなったのです。
その上り坂は、地下の部分は雪とは無関係なので、問題なく登れますが、
一旦外に出た途端に雪で、そこからまだまだ続く上り坂、
いかにチェーン装着でも上り切る事は出来ませんでした。
これは車の責任ではなく、明らかに欠陥道路です。
あの暗く長いトンネル内で立ち往生してしまった人達は、凄く大変だったと思います。
以前、私達も久留里からの帰りに渋滞に遭い、困った事があるのです。
何が困ったのか? トイレです。
トイレが保たないのです。
ワゴン車みたいに目隠しが出来る車体の人達は、車を壁にして用足しをしていました。
やっとトンネルを抜けて新宿線に入った時には、
直近の出口で降りて、目指したのは人気の無い暗い場所でした。
女性はそうもいかず、本当にあの雪の日の大渋滞に巻き込まれた人は大変だった筈です。
何しろあのトンネルにはトイレも休憩所も何も無いのです。
入ったが最後、無事に出られる事を祈るしかありません。
ですから、私達はあのトンネルに入る前にはトイレを済ませておく様に注意する事にしました。
その大渋滞は10時間以上も続き、社会問題になりました。
解消したのは翌日になってからだったんですから、それはひどかった。
皆さんは、車には簡易トイレを用意しておくのが正解でしょう。
それにしても、エライ欠陥道路ですね。
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