いま、江戸東京博物館で歌川広重の「東海道五十三次」計55枚の浮世絵を一挙に展示しています(~5月10日)。江戸から京都まで、五十三か所の風景風俗を描いていますが、大井川のように一か所で川の手前の岸、対岸と2枚描いたりしているものもありますので計55枚となっています。
有名な日本橋の絵からはじまり、京都の三条大橋で締めくくり。
構図については、まったくオリジナルというわけでもなく、
今でいうガイドブックと言えるのでしょうか、京都から江戸までの風景を描いた「東海道名所図会」という本を参考にして書いたとされており、今回その対比が説明されていて興味深かったです。
江戸に近づくにつれ、広重が実際に行ったことがあったりより多くの資料が集まったからでしょうか、「東海道名所図会」の影響が薄れ、広重自身の絵になっているようです。
手塚治虫の特別展が開催されているためか大江戸博物館じたいはとても混んでいましたが、常設展(その中に企画展の「東海道五十三次」が含まれる)はゆっくり見られました。日によっては、寄席もやっていて楽しいですよ。
ミュージアムショップも充実しています。すてきな柄の手ぬぐいやそばちょこがありますし、チケット売り場近くの売店では墨田区の菓子店のお菓子が並んでいます。
以前家族がかわいいたぬきの人形焼を買ってくれたのはここだそう。
私は「歌川広重」ではなく「安藤広重」のほうになじんでいますが、こんにちでは「歌川広重」で表記が統一されているそうです。
本名の「安藤」と画号の「広重」が併記されているのはおかしく、「歌川一門の」「広重」と記載するべきだからとのこと。
★写真は、徳川家康の像です。大江戸博物館の駐車場入り口に建っています。
なぜ亀の上に乗っているのか逸話があるのかと思いますが、像の説明には何も記載されていませんでした。「うちのカメ」を読んで以来どうも亀が気になります。
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