私の町 吉備津

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「明けましておめでとうございます」という言葉

2009-01-02 17:22:05 | Weblog
 「明けましておめでとうございます」と、ごくごく当たり前の正月に取り交わされる言葉でが、何時の頃からかは、定かではないのですが、日本の人々の間で使われるようになりました。
 こんな「明けましておめでとうございます」という新年のあいさつ言葉を交わす国民は、多分日本を置いて他の国にはないのではと思っています。
 英語の[happy new year]という言葉とは、大分その意味が異なるのではないかとも思います。中国や韓国ではどんな言葉が交わされるのかは分からないのですが。
 
 日本で使われているこの「明けましておめでとうございます」と言う言葉は、元々は宮中で行わていた新年の儀式の中で使われていたのだそうです。新年初めに行う天皇の神に対する敬虔な敬いの儀式から起こったと言われています。
 年とは、本居宣長は「田寄せ」という言葉がつまって出来たと言っています。
 「tayose」の[tayo]がつまって「to」「と」に、「se」が「し」という音に変化して「とし」即ち「年」になったという。
 神の御霊が田を興して、そこから出来上がったその年の穀である稲を天皇に寄せ給わるのが「田寄せ」という意味なのです。
 その天皇に寄せ給わった穀(こめ)を、われわれ国民にも分け頂いているのだ。だから、それを頂いている我々も天皇と一緒に神に感謝しなくてはなりません。だからみんなこぞって、「頂いてありがとうございます。深く感謝しています」即ち、「めでたい事でございます。おめでとうございます」なのです。
 更に、新たな年にも、また、昨年と同じように、神のご加護がありますようにと祈る心が、この「おめでとう」という言葉の中にはあるのです。神に対する感謝の念が込められている言葉なのです。
 新たな年を神に賀し「敬う」、そんな心が、いつしか人々の年頭のあいさつ言葉になっていったのだそうです。だから、「明けましておめでとうございます」です。
 初詣もそんな思いから始まったとも言われます。

 それはそうと、今年の吉備津神社の初詣客は例年になく多く、境内は混雑を極め、あちらからもこちらからも「おめでとうございます」の声で大いににぎわっていたと、「三味線餅つき保存会」の人が言っていました。
 

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