私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

八千矛神

2007-12-06 21:26:34 | Weblog
 前に取り上げた「八千矛神」について、念のために、もっと詳しく説明します。「ヤチホコノカミ」と読みます。古事記によりますと、大国主命の別名だということです。
 
 ある時、八千矛神さま、越の国で、それはそれは美しい「沼河姫」というお姫様を見初められたそうです。そしてその姫君に求婚しに越の国まで行かれます。それを知った出雲にいたお妃さん「須勢理姫」が大変嫉妬したので、それを恐れて大和の国へ家出しそうになりましす。それを知ってそのお妃さんが、
「何処へも行かないで。あなたがいない出雲なんて考えられない。さみしくて死んでしまいます。どうかお願いです。私の側にずっといてください」
 と、と頼みます。その結果、それ以後、大国主命はずっといらしたということです。

 そんなやり取りの歌の中に、八千矛神の服装について歌われているのです。
 最初は灰色の服を着ていたのですが、それが似合わないと言って、次は、緑色の服を来て見ます。でも、やっぱりそれもだめだと言って、今度は緋色の服を取り出して着てみます。。これが良いといってその服を着られたと書いてあります。
 決して、当時の服は白色だけではなかったのです。沢山なカラフルな服が流行していたのだそうです。

 だから、漫画的な白一色のお姿で、今日看板として立っておられるのは、吉備津彦命に対して、聊か気の毒なような気になります。

 「もっとしっかり当時の歴史を勉強しろ。私はそんなに野暮ではないぞ」
 と、おしかりを受けそうで仕方ありません。
 
 なお、赤色は植物の「あかね」から染めたのだそうです。神代の時代から使われていたそうです。吉備地方にも沢山見ることができます。

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