私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

祇園用水について

2010-01-24 11:15:14 | Weblog
 津田永忠が開鑿した用水は倉安川だけではありません。「祇園用水」と呼ばれているの用水も、その内の一つです。
 この用水は新田用水とも呼ばれ、旭川の水を利用して作られた用水です。当時の祇園(岡山市)の一ノ口から取り入れています。そこから南に流れて三蟠の藤埼に至り、児島湾へ注ぐ延長12kmの用水でした。この水は江並の干拓地も潤しています。

 この江並こそ、池田章政侯の永忠遺績碑に見える「江並村即沖也。長堤亘数里 平田数万頃 茫々連天 其土肥 其稼豊 其民殷富」の「江並」です。なお、ここにある数万頃の「頃」とは約1町歩(100㎡)です。中国の周代の面積の単位を使って漢詩風な味を匂わせたのだと思います。また、殷富とは、豊かで栄えているという意味です。
 
 永忠が開発した沖新田を指しています。

 この用水の灌漑区域は、北から岡山市高島・宇野・幡多・財田・古都・浮田・可知・富山・操陽・平井・三蟠に至る広範囲に及んでいます。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿