私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

ネアンデルタール人ではありません。ホモ・サピエンスです

2011-11-12 13:01:17 | Weblog
 此処に書かれている「蝦夷」の地理的位置は、現在の地図と比べると、少々おかしいと思われるのですが、多分、北海道でしょうが、渡島半島が、まだ島だった太古の昔話が、そのままビスカイノに伝わったのではないでしょうか。

 まあ、兎も角も、この文章から読みとれるのは、この渡島半島が「蝦夷」の地でではなく、松前藩の領土だったのだろうと思われます。江差に藩邸があり、そこに松前藩主がおってその地を支配していたのです。その先は、現在の石狩平野ですが、そこは海で、その先にある旭川等がある所を「蝦夷」と呼んでいたのではないでしょうか?????。そうすると「韃靼」というのは、どうしても樺太(サハリン)しか考えが浮かびません。

 此の蝦夷に住んでいる人達がアイヌ人ですが、この探検報告書にはアイヌ人という名前は出てきていません。その特色だけが記されています。でも、現在では、此の渡島半島を含めての北海道全体が蝦夷だったのだと云われています。

 「生蕃の如き人民居住し、全身毛を生じ只眼のみを露出せり」
 と、余りそこに住む人達についての詳細は知る必要もなかったのか、簡単にこれだけで終わっています。しかし、これだけの記述から想像できるのは、最近、ロシアのシベリアで、世界数カ国の学者か大挙して、ネアンデルタール人が「雪男」ではないかと探しているそうですが、あたかも、その雪男ではないかと思われるような書きぶりです。でも、アイヌ人はれっきとしているホモサピエンスなのです。ネアンデルタール人ではありません。文字こそ持っていなかったのですが、高度な生活文化をもった立派な文明人なのです。お間違いにならないように。

 そのアイヌ人を、言葉ではなく、写真でもなく、カラーの絵によってホモ・サピエンスである事を、最初に紹介したのが、明治35年に出版された、この前、筆敬氏に御忠告を受け取り上げたあの坪井正五郎の世界風俗写真貼です。
 

  その絵をお見せします。

  

 「全身毛を生じ只眼のみを露出せり』とは、随分違っています。
 

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