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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

リンゴの色

2021年11月14日 | 
今、青森県のリンゴは晩生品種の収穫が始まっています。
右はきれいな中生種のシナノゴールド。1999年に長野県で登録された人気品種です。
強い甘さと酸味。絶妙はバランスは見事。名農生も大好きです。
また果肉が硬く、保存性も優れているので全国の店頭に並んでいるはず。
個人的にはふじと並ぶ日本を代表とする良食味品種だと思います。
確か長野に出張した際、青森県では見たことのない
小ぶりのシナノピッコロを買ってお土産にした記憶があります。
ライバルながら優れた品種を生み出しているのには脱帽です。
左は王林。青森県ご当地アイドルでお馴染みの名前ですが、
このリンゴの名前をいただいています。
でもびっくりしないでください。リンゴの王林が誕生したのは
青森県ではなく1952年の福島県。青森のアイドル王林さんの活躍で
なんだか青森生まれのリンゴのように思えるので笑っちゃいます。
この王林、青リンゴの代表格で甘く酸味が少ないのが特徴です。
しかしなんといっても一番の魅力は香り。
リンゴのイメージとは違う本当に良い香りがします。
早く柔らかくなる欠点がありますが、旬の王林の味は格別。
青森県ではふじ、つがるに続く生産量3位と主力品種になっています。
どちらも赤くない黄色系のリンゴ。リンゴのイメージが変わってきそうです。
さて昨年の今頃、地元新聞社が毎年活躍した県人に贈る東奥賞を
環境班トレジャーハンターズが受賞しました。
同時受賞したのはりんご娘。チームの代表メンバーが
王林さんとジョナゴールドさんと記念写真を撮らせていただきました。
先輩はまだフローラハンターズが手を伸ばしても届かない高いところにいます。
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戦闘モード

2021年11月13日 | 研究
フローラハンターズは6名の研究チーム。
ある時は個人で、そしてある時はグループで
さらにある時は全員一丸となって
さまざまなテーマの研究に春から取り組んできました。
収穫の秋、それぞれの成果をいろいろな大会に応募しては
外部から客観的な評価をしていただいています。
農業クラブの大会に出場していない最近の研究班にとっては
このような積極的な取り組みがとても大切になります。
さてそんなチャレンジの結果、今月は3つの大会の
決勝審査に出場することになりました。
いずれも2人1組で行ったグループ研究。
嬉しいことに大会こそ違いますが、3組全部が決勝審査に残ったのです。
大会まで10日前後。したがって課題研究では
それぞれのグループが発表練習や質疑対策に追われています。
まさに環境研究班から戦う研究集団へとギアチェンジ。
戦闘モードに切り替わり、着々と全員攻撃の準備に取り掛かっています。
さらに先日、12月に行われる別の大会の決勝審査出場の案内が届きました。
発表会の後は期末考査、終わったらまた発表会。
フローラの秋冬の風物詩であるベビーローテーションが始まりました。
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シクラメンの季節

2021年11月13日 | 園芸科学科
先日、園芸科学科の草花温室を覗いて見ると
ご覧のとおり、たくさんのシクラメンで埋め尽くされています。
いつもであれば名農祭で販売され、高品質であることから
ほとんどなくなってしまうのですが、残念ながら今年は
名農祭が一般開放されなかったため残っているようです。
さてチームフローラフォトニクスは、
園芸科学科時代からシクラメンの実験案があり、
毎年春になると今年こそは取り組もうと
農場の先生に苗提供のお願いをするのですが
なぜかまだ1度も行動を起こしていません。
毎年、新しい別の実験が入ってくるので後回しになってしまうのです。
またこのように名農であれば、いつでもシクラメンが手に入るという
余裕があるからかもしれません。
そんなことで今年も眺めるだけで終わってしまいました。
フローラハンターズのラストチャンスは来年の夏。
後悔しないよう来年こそは試してみたいものですが、
果たしてどうなることやら。ところで先日、名農の農場に直接来て、
シクラメンを買い求めているお客様がいらっしゃいました。
気になる方はぜひお問い合わせください。
もしかしたら手に入るかもしれません。
南部町は晩秋から初冬に静かに移行しています。
シクラメンを本格的に楽しめる季節となりました。
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ヌーボー

2021年11月13日 | 学校
この時期の話題はボジョレーヌーヴォー。
ボジョレーあるいはボージョレは、フランスのブルゴーニュ地方の地区名です。
ヌーヴォーは新しいという意味ですから
その地域でできた新しいワインということになります。
さらにブドウの品種まで指定されているといいますから
かなりきちんとしたルールで管理されているようです。
残念ながら名農のブドウは生食用のキャンベルアーリーなので
ワイン用のブドウと食べ比べはできませんが
ワイン用のブドウは甘いだけでなく酸味と渋みが必要なので
私たちが生食しているものに比べるとあまり美味しいとはいえなそうです。
ワイン好きの皆さんが楽しみにしているボジョレーヌーヴォー。
販売は毎年11月第3木曜日。今年は11月18日とまもなくです。
きっと今年も話題になるでしょう。
さて文化祭に合わせて今年も名農名物のジュースが販売されました。
名農のジュースといえばリンゴとブドウ。
いずれもストレート果汁の100%ジュースです。
特にブドウは濃厚で、濃すぎて薄めて飲んでいる人も多いようです。
世界で栽培されているブドウのなんと80%はワイン用。
したがって名農のジュースはわずか20%のブドウで作った
ある意味貴重なアルコール発酵前のヌーヴォーなのです。
現在、玄関で販売中。先日も名農生たちがヌーヴォーを買い求めていました。
名農ならではの美味しい秋はまだまだ続きます。
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簗場さん

2021年11月12日 | 学校
晩秋の名久井岳と馬淵川です。
それにしてもこの川にかかる橋は何メートルあるのでしょう。
長い橋です。まあそれだけ馬淵川の川幅が広いという証です。
さてよく見ると川の中央部に川を横切るような線が見えます。
これは魚を獲る簗。梁漁とは川の中に足場を組み
木や竹で、すのこ状の台の梁(やな)という構造物を作り
泳いできた魚を捕獲する古い漁法です。
ここで獲るのは遡上してくるサケ。簗の左側には
「さけます増殖漁協」の建物があり、そこで卵から稚魚まで育て
地元の子供たちの手によって放流されています。
北海道では水温が高くサケが帰ってこないと大問題になっていますが
南部町はどうなのでしょう。そういえば今年はまだ
遡上しているニュースを耳にしていません。ちょっと心配です。
さて名久井農業高校にはときどき「簗場」さんという名字の
生徒や職員がいます。もちろん簗漁をする場所というのが
この名の由来だといわれています。
では全国で簗場さんが一番多い県はどこかわかりますか。
それは青森県と岩手県。想像ですが馬淵川や奥入瀬川など
大きな川のある周辺地域にいらっしゃるのかもしれません。
皆さんの周りには簗場さんはいらっしゃますか?
それはともあれ、このところ中洲が極端に大きくなっています。
川底が浅くなると氾濫しやすくなるはず。
サケ同様、こちらもちょっと気になります。
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