goo blog サービス終了のお知らせ 

花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

集合住宅

2021年11月12日 | 環境システム科
先日ご紹介した植物栽培キットが何段にも重なっています。
まるで集合住宅を見ているかのようで楽しくなります。
2009年、草花に人工光を照射するとどうなるのかという
研究活動をスタートさせた男子だらけのチームフローラフォトニクス。
最初に対象とした植物は草花のナデシコとストックでした。
2010年、今度は2代目の女子たちが草花の他にレタスを使った研究に着手。
赤色と青色という波長によって生育や機能性成分の含有量が
どのように変化するのかを探り発表します。
ところがレタスを使った研究はすでに研究が進んでいて
びっくりする発見はありませんでした。
しかし彼女たちは秋の京都大学で開催されたコンテストの
決勝審査に招待されます。それはなぜでしょう。
実は彼女たちは家庭でアクアリウムのように容器内でレタスを栽培し
食べるだけでなく鑑賞して楽しもうという切り口で攻めたのです。
レタスはたくさんの種類があります。
さらに光によって機能性成分量や味が違ってくることから
個人が求める効能やその日の気分で選べるサラダバーを
京都の町屋を改造したカフェテリアの中に作ろうと提案もします。
町家はともかく、店内に植物工場を設けるアイデアは
もう現実となっていますが、当時は珍しく
秋の京都で絶賛されたのを覚えています。
ここにある植物栽培キットを見ると
光によって様々な反応を見せる植物が面白くて
夢中になって研究に励んでいた当時のフローラメンバーが思い出されます。
さて今日は課題研究。ある大会のZoom接続テストが行われます。
コメント

落ち葉のオープンエアミュージアム

2021年11月11日 | 学校
生徒玄関前が真っ赤な落ち葉でいっぱい。
まさに人の手ではなく自然が作ったアート作品です。
この落ち葉はもちろん、先日ご紹介した紅葉の小径など
名農の秋のキャンパスはまるでオープンエアミュージアム。
暖かな日はぜひ散策して、新しい作品を見つけて欲しいと思います。
さて落ち葉といえば「焼き芋」。
サツマイモも今が収穫時期なのでなんだか食べたくなりました。
10年ほど前、園芸科学科の草花班は20名近い大所帯。
したがって中は3〜4の小グループに分かれていました。
そのひとつがチームフローラフォトニクスです。
フローラには、毎年少数ではありますが男子がいましたが
草花班全体を見ると圧倒的に花好きの女子ばかり。
したがっていつも元気な女子たちでワイワイ賑やかでした。
そんな草花班の恒例行事が農仕舞い。
農仕舞いという言葉は使っていなかったと思いますが
草花部門の運営を支えてくれた生徒たちの慰労を兼ねて
毎年、今の時期、温室に集まって会食したものです。
食べるのが大好きな女子が多かったため
並ぶごちそうは収穫感謝祭を遥かに凌ぐ豪華さ。
そしてその中に必ずといっていいほど焼き芋がありました。
もちろん名農で栽培し、名農で焼いた芋で
ねっとり系の安納芋はいつも人気でした。
研究班のメンバーと農場の先生方はまるで家族のような関係。
放課後、当番でもないのに農場でお手伝いをする女子生徒がたくさんいました。
またみんなで楽しく会食できるようになって欲しいものです。
コメント

やるっきゃない !!

2021年11月11日 | 研究
せっかく片付けた馴化温室で、
また研究を始めたフローラハンターズ。
今度の植物はなんと代表的な夏野菜であるトマトです。
日中の生育適温は23〜28℃と高く、
夜間でも10〜15℃は確保する必要があります。
ところがこの地域の平均気温は11月で6℃、
12月になると0.6℃まで下がります。
当たり前ですが晩秋の青森でトマトの露地栽培は不可能です。
じゃあ水耕栽培の養液を温めたらどうなるのでしょう。
暖かい養液を吸い上げた植物は体が暖かくなることを
2019年にトレジャーハンターズが確認しています。
いわゆるハンターズの露天風呂栽培という研究です。
ところが暖かな葉が触れるのは冷たい冷気。
長く触れていたらやっぱり風邪をひくように
成長に影響が出て枯れてしまうことも考えられます。
しかしいずれの仮説もやってみたことがないので
想像の域を脱しません。冬でしかできない実験。
来年の冬はもう卒業。じゃあいつやるの。
もちろん、それは今でしょ。
好奇心を満たすための無謀な実験が始まりました。
コメント

キャンパスが燃えている

2021年11月10日 | 研究
このところ土肥実験室での活動が中心となっている環境班。
しかしまだ温室では細々と追加実験を行っています。
そんな理由から、この日の課題研究はまず温室集合。
20分あまりですが、みんなで調査をしてから土肥実験室に戻りました。
これは校舎へ向かうメンバーですが、この色をご覧ください。
キャンパスが紅葉で赤く燃えています。
この階段付近は名農生が一番歩く場所のひとつ。
そこにこんな見事な植栽をした先輩方には感謝しかありません。
この紅葉は春にも色づく種類。
春なのに秋になったような不思議な感覚を覚えますが
やはり秋の赤は春とは比べ物にならないぐらい鮮やかです。
今年は10月に入ると一気に寒くなり、
秋は来ないのかと思われましたが、このところは小春日和。
陽気に恵まれ、最後の秋を堪能している名農生です。
さて今日は旧暦で10月6日。先人が1年間の農作業を終え
家族でお膳を囲んだ農仕舞いは
旧暦の11月20日。まだ1ヶ月以上も先です。
コメント

紅葉の小径

2021年11月10日 | 学校
名農が誇る紅葉の小径です。
目に入るものすべてが鮮やかな赤や黄色。
まるで不思議の国に入り込んでしまったかのようです。
よくLEDでライトアップした庭園がテレビで紹介されますが
この天然色はそんなものには負けません。
かつてチームフローラフォトニクスは
LEDを植物に照射する実験を行っていました。
その際、必ずといっていいほど名農の紅葉もライトアップしたら
どんなに素敵なことかといつも話題になりました。
なぜならフローラは毎年のように
11月に京都大学で開催される発表会に参加していたから。
丸一日行われる大会のため前泊、後泊が必須です。
そのため大会の前日と終わった夜は定番の寺院見学。
それも学校の修学旅行では絶対連れて行ってくれない夜間拝観です。
永観堂、南禅寺などライトアップされた紅葉は本当に見事。
みんなで写真を撮っては盛り上がりました。
大会には2年生からエントリーするので
2年次の修学旅行前と3年生次の2回出場するメンバーも少なくありません。
つまり修学旅行を入れて3年間で3回も秋の京都を訪れていました。
だから名農もライトアップしたら、町のちょっとした紅葉の名所として
お客様がくるかもしれないという発想になるのです。
緑化日本一の贅沢な秋の紅葉を地域に開放する。
こんなプロジェクトをやってみたいものです。
コメント