goo blog サービス終了のお知らせ 

花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

いつかどこかで役に立つ

2021年11月15日 | 研究
先日から始まったトマトの水耕栽培。
いつもと違うところがあります。それがこの白い箱。
コンセントとプラグの間に入っている四角い装置です。
これは通称エコチェッカー。
使用電力、電気料などがわかる簡易装置です。
さらに二酸化炭素排出量もわかるのというおまけもついています。
寒い冬。ストーブで部屋を暖めるのではなく、
水耕栽培の養液だけを露天風呂のように暖めたら
栽培できるのかという好奇心だけで取り組んでいますが、
別の視点がエネルギー。植物工場では
栽培室をエアコンで常に栽培適温を維持します。
また温室ではボイラーを炊いて温めるのが普通です。
この馴化温室だって壊れていますが暖房装置がついています。
部屋全体を暖めるのと養液だけを暖めるのでは
電気料金や二酸化炭素排出量がどのように違うのでしょう。
現在、石油の高騰で施設栽培はピンチです。
さらに地球温暖化対策として二酸化炭素の排出削減にも
本気に取り組まなければならない事態になっています。
小さい実験ですが、フローラハンターズの好奇心が
解決のヒントになればと取り組んでいます。


コメント

真打登場

2021年11月15日 | 園芸科学科
ここは名久井農業高校が誇る果樹園。
第1農場といわれる馬淵川のほとりにある広大な農場です。
ご覧ください。たくさんのリンゴがたわわに実っています。
これは晩生のふじ。日本が世界に誇る最高品種です。
なぜなら甘みと酸味のバランスが絶妙。誰もがおいしく感じます。
さらに保存性も高いという農家にとってもありがたい特性があります。
今、青森県はこのふじの収穫が始まっています。
最初に収穫されるのは無袋のふじ。通称サンふじです。
この後、袋を被せて育てた有袋のふじが収穫されますが
同じふじでも栽培法で特徴が大きく変わります。
サンふじは光をたくさん浴びるため色が赤黒くなりますが
甘く蜜が入ることもあります。美味しいさを求めるならサンふじです。
しかし有袋は鮮やかな真っ赤が特徴。美しさを求めるならこちらです。
では保存性はどちらが高いのでしょう。こちらは有袋に軍配。
有袋は無袋より未熟なので貯蔵庫で追熟させながら
夏まで出荷することができます。
その昔、害虫の大発生から果実を守るために考えられた有袋栽培ですが
色づきと保存性を高める技術として手間がかかりますが今も行われています。
ちなみにふじという名で販売されている多くは有袋。
無袋はサンふじと表記される場合が多いのでぜひ食べ比べしてください。
寒い中、名農でも収穫真っ最中です。
コメント