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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ナガイモの養液栽培 ?

2018年05月21日 | 環境システム科
環境システム科の施設野菜班。
このチームも毎年面白いことに挑戦しています。
今回はナガイモの養液栽培。
レタスなどの葉ものならともかく
根菜類、それもナガイモを育てるのは聞いたことがありません。
とはいっても実はこの研究、かつてチームフローラフォトニクスが
1度だけ取り組んだ経験があります。
一般にナガイモは大きく育ったイモを短く切って種芋として植え付けます。
それを数年かけて長く育てるのですが、チームの発想はそもそも違いました。
「長くなくてもいいんじゃないか」という常識破りの発想。
ナガイモのツルにつく指の爪程の大きさのムカゴを植付け
1年後に10cm前後で収穫して販売すれば
手間はかからないし、ナガイモを購入する人も
大きすぎず便利だと思ったからです。
当時はちゃんとした栽培装置がまだ揃っていませんでしたが
それでも10cm前後のミニナガイモがとれました。
ただサイズにムラがあったので継続研究のテーマにはあがりませんでした。
その経験を施設園芸班に話したところ、さっそく今年挑戦となったのです。
チームと違って水耕の知識も技術も高いものがあり
昨年は生姜の栽培にも成功しています。
成功するとナガイモの栽培法はもちろん、
利用法まで大きく変えてしまう可能性のある夢の研究。
ぜひ成功してもらいたいものです。
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忘れてはいけない日!!

2018年05月21日 | 学校
5月17日、名農では避難訓練が行われました。
毎年この時期に行われるのですが理由があります。
今から50年前の5月16日に
十勝沖地震という大きな地震があったからです。
悲しいことにこの南部町の中学校では
4名の生徒が命を落としています。
したがって青森県ではいろいろなところで
この時期に避難訓練が行われます。
さらに3月にも避難訓練が行われます。
こちらはまだ記憶に新しい東日本大震災。
3.11は衝撃的な大震災でした。
震災は忘れた頃にやってくるといいますが
私たちには忘れてはいけない日が
このように2つあります。
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アバンギャルド園藝集団!

2018年05月20日 | 環境システム科
チームが水上栽培しようとしているのは
トウモロコシやソルゴーなど世界で主食として利用されている穀物と
そして安価なタンパク源として利用されているマメ類。
もちろん途上国の食糧問題に貢献しようというのが目的です。
池を畑に見立てて水上で栽培すること自体、一般的には驚きですが
日頃から水耕栽培を学んでいる環境システム科のメンバーにとっては
ちょっと場所を変えただけというイメージ。
そんな高いハードルとは思っていないようです。
しかし今回栽培しているものは水耕栽培ではまずお目にかからない作物ばかり。
果たして収穫まで行き着くのかまったくわかりません。
研究とは誰も挑戦しないものに挑むこと。
やったものだけが世界で初めてその結果を得ることができます。
そもそも園芸(園藝)とは植物を素材にした美的文化。
つまり芸術のひとつです。彼らが取り組むのも水上をキャンバスにした新しい園芸。
革新的なアバンギャルドアートかもしれません。
そんなこともあって、わくわくしながらトライする3年生たちです。
さてこの設置活動は課題研究ではなく「施設園芸応用」という
科目の中で行われました。したがってチーム以外の3年生も
数名ですが力になってくれました。
また役場の農林課のみなさんなども見守ってくれています。
地域のみなさんの力を集めて取り組む名農生の応援よろしくお願いします。
またここは冊こそあれ深くて危険なところもあるので
決していたずらして入らないよう気をつけましょう。
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屋外水耕栽培?

2018年05月20日 | 研究
ぐっと気温が上がった先日、南部町にあるため池に
チームフローラフォトニクスの3年生たちが集まりました。
胸までくる胴長、ライフジャケットをつけて
池になにやらブルーのボードを入れようとしています。
とはいっても筏レースの練習をしているわけではありません。
実は作物の水上栽培の実地試験を行おうとしているのです。
このブルーのボードは栽培用のベッド。
自分たちで鉢を埋め込む穴をあけています。
現在、温室では作物を使った浄化と栽培試験を行ってきましたが
成果がでてきたので、今度は実際に試そうと
町やこのため池を使っている農家の方々の協力を得て
この日、1時間以上かけて設置したのです。
一昨年から水中植物工場や法光寺のハスの復活など
水に関連したプロジェクトが多くなってきたチーム。
水研究に取り組む際はフローラフォトニクスではなく
アクアフォトニクスと愛称まで変えて挑んできました。
しかし取り組んできた3年生も卒業され、
ハスのプロジェクトはチームの本家である草花班に移管。
これで水とは縁が切れると思ったらこの水上栽培プロジェクトがスタート。
TEAM AQUA PHOTONICS 2代目を引き継ぐことになりました。
今までの温室とは違い気候の影響をもろに受ける屋外栽培。
果たして上手く行くかどうかは気温や風雨まかせ。
まさに「水もの」です。
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人気のペチュニア

2018年05月19日 | 園芸科学科
園芸科学科の温室で花壇苗が順調に育っています。
これは人気のペチュニアの苗。
先ほどのマイズルソウに比べて華やかで
いかにも人の手によって作出された園芸種という感じです。
面白いことにペチュニアは南米原産で
ブラジルの「タバコ」という意味だそうです。
同じナス科植のタバコに似ているので
こう呼ばれているのかもしれませんが
昔、この葉も混ぜて吸ったのではないかという説もあります。
タバコの値段が上がって愛煙家は大変ですが
どんな成分が入っているかわかりません。
けっして実験しないでください。
さて昔、園芸科学科ではみんなでハンギングバスケットを作って
その出来映えを競うコンテストをやったことがあります。
1年生は3年生の指導を受けてオリジナルデザインで作り
みんなで投票した思い出があります。
そこでも主役はこのペチュニアでした。
園芸科学科ならではの花の楽しみ方です。
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