花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

問題提起プロジェクト!

2017年06月28日 | 研究
ソーラーパネルと風力発電装置。
環境システム科が名農に作り出した風景です。
実はこの場所で、チームフローラフォトニクスは
昨年から新しい研究に取り組んでいます。
よく見ればわかると思いますが
パネルとパネルの間でカボチャを育てているのです!
それも防草シートをはっただけの無耕起栽培。
されに整枝などを一切しない放任栽培です。
この状態でどれぐらい採れるのかを
知ろうというのがこのプロジェクトの目的。
ちゃんと管理しろと叱られそうですが
目的が目的だけにお許し願いたいと思っています。
さらにパネルの下ではキノコの原木栽培を行っています。
パネル下を林に見立ててのことです。
どんどん増えてくるメガソーラー発電所。
狭い日本、果たしてこれで良いのだろうか?
チームの2年生が社会に提案するプロジェクトです。
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夢の引き出し!!

2017年06月27日 | 研究
チームフローラフォトニクスが本拠地にしている
馴化温室に昨年の暮れ、整理戸棚がたくさん入りました。
その中に貴重な実験材料などの財産がしまわれていますが
何といっても特徴的なのがこの引き出し。
すべて赤や青のLED電球です!
フォトニクスという名の通り、
チームはいろいろな植物に人工光を照射しては
その変化を9年間も探ってきました。
現在もチームの温室では5つの作物に照射されています。
「この作物に照射したらどうなるんだろう」というメンバーの
知的好奇心に応えるために徐々に買い込んだLEDは50個にもなります。
安くなってとはいえ1個2000〜3000円もするもの。
中にはたった1個で15000円もする電球もあります。
しかしその甲斐合って、これらのLEDを駆使し
今まで誰も知らなかった植物の世界を
誰よりも早くメンバーは目撃してきました。
つまりこれは彼らを不思議な世界に連れて行ってくれる
夢の引き出しなのです。

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白いイチゴ

2017年06月27日 | 研究
白いイチゴです 。
この状態でもう甘いイチゴになっています。
これはイチゴの原種のひとつで、海外のものです!
チームはある時期、イチゴの品種改良に取り組みました。
美味しそうな赤いイチゴにこの白いイチゴを掛け合わせたら
どうなるかとても興味を持ったからです。
しかし人工受粉の方法がわかりません。
そこで栃木県のイチゴ研究所に問い合わせしたら方法はいたって普通。
そこでいろいろなイチゴを交配しては苗を作りました。
ところが管理が悪くせっかくの苗を途中で枯らしてしまいました。
並行して食用菊の品種改良もしていましたが同じように枯れました。
確か長梅雨が続いた寒い年でした。
もし育っていたら、その苗をもう一度自家受粉させて
出来た種子から新たな個体を誕生させていたはずです。
でもどうして自家受粉させるかわかりますか。
Aa同士を掛け合わせて、いろいろな形質を取り出すためです。
管理不足はこちらの落ち度ですが
人工交配による品種改良は思ったより簡単。
世界でひとつだけのイチゴや花などを作ることができます。
今までいろいろな実験を行ってきましたが
一番面白いと感じているのが育種です。
一度取り組むとはまってしまう怖ささえ感じるぐらいです。
法的に問題とならないよう留意する必要がありますが
ぜひみなさんも一度挑戦してみてください。
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サラダリウム!

2017年06月26日 | 研究
職員室に超小型の水耕栽培装置があります。
小さな苗がこのところグングン大きく育ってきました。
みなさんはこの装置、アクアリウムのようで
きれいだとは思いませんか。
環境システム科にはこのような簡易水耕栽培装置がたくさんあり
現在、地元の中学校などに貸し出す計画で予約を集めています!
チームはこの装置を見るといつも思い出すことがあります。
2010年、チーム結成の翌年、当時の3年生の女子メンバーが
京都大学で開催されたテクノ愛というベンチャービジネス、
テクノロジーのアイデアコンテストで名農として初めて入賞しました。
その時の提案がまさにこのようなアクアリウムサイズの
レタスのミニ栽培装置を室内に設置し、癒されようというものでした。
実も実験で目にしている赤や青などのLEDが
夜とてもきれいに見えるからです。
題して「サラダリウム」。
当時は常識を超えた提案でしたが、
数年後の現在ではもう当たり前。
チームの予感があたったのです。
東京など都会で一人暮らししている方は
ぜひ試してもらいたいと思います!
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知財教育始まる!!

2017年06月26日 | 環境システム科
環境システム科といえば工業系の知識と技術を学べることから
中学生にも人気ですが、実は商業系を取り入れたビジネス類型もあります。
先日、ビジネス類型で知的財産講座が開かれました。
青森県の発明協会が支援してくださる事業で
将来、特許や意匠、商標などに関わった際
慌てないために3回シリーズで今年初めて行ってみました!
講師は地元の弁理士さん。
初回は特許などの仕組みや意義を分かりやすく説明してくださいました。
とはいっても高校生はもちろん大人だってなかなか身近じゃない世界。
弁理士さんのお話を頭でイメージするのが難しいのですが
日頃から課題研究の授業で研究に励んでいる彼ら。
自分たちの研究に置き換えながら必死に理解しようと頑張っています。
今週は第2回目が開催され、コンピュータを活用して
より具体的な内容へと発展することになっています。
これから佳境に入る知財教育が楽しみです。
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