花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

名農名物「ポスター発表」!

2016年04月28日 | 学校
これは先日、行われた名農の参観日のひとこま。
第2体育館がたくさんの人で溢れています。
3年生が1年生とその保護者に対して
日頃の課題研究の成果を披露しているのです。
発表はご存じ、ポスター発表形式。
学会などで一般に用いるスタイルで、
一度にたくさんのテーマが同時進行で行われているため
自分の好きな研究について聞くことができます。
次から次へとやってくる1年生に対して
3年生は休む間もなくアドリブで何度も説明しては
自由にディスカッションしています。
中には1年生の時、フローラJr.として研究した2年生数名も
3年生に混ざって堂々と発表しています。
発表者にその場で議論できるのがポスター発表の醍醐味。
でもさすがに1年生は知識が少ないので思うように議論できず、
もっぱら保護者の方が質問しているようです。
2009年、チームが初めて学会の発表会に参加した際、
名農で使えるとひらめき、さっそく導入してもらい
実現したポスター発表会ですが、
もうすっかり名農名物として定着しました。
コンピュータを使った口頭発表の方が
レベルが高いような錯覚を受けますが
ポスター発表こそ発表者の説明する力、
さらに質問者の質問力が問われます。
真剣勝負がお互いの力を育てています。
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地域に学び地域に活かす!

2016年04月27日 | 研究
法光寺を2年生が調査しています。
これは住職様から依頼を受けて昨年から行っている活動で
今春から本格的に取り組むことになりました。
とはいっても今までのような研究というより
社会貢献活動というべき取り組みです!
この日はその下調べでやってきています。
右手奥に見えるのは日本で一番高い三重塔。
街の音がまったくしない静かな環境が
その姿を崇高なものにしています。
さて法光寺は青森県立自然公園内にあります。
これはかつての種差海岸と同じ扱い。
したがって名久井岳で山菜を採る人もいるようですが
本当は植物の採集が禁じられている場所なのです。
名農から自動車でわずか10分弱。
数年後、結成10周年を迎えるチームフローラは今年から
この身近なフィールドで社会貢献活動に取り組むつもりです。



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霊峰

2016年04月27日 | 研究
ご覧ください。
針葉樹に覆われた薄暗い林の中にチームがいます!
ここは県南で唯一霊峰と呼ばれる名久井岳の山麓にある白華山法光寺。
開山750年以上という東北の曹洞宗屈指の名刹です。
鎌倉時代に開かれたとは本当に驚きです。
このお寺にはいろいろ有名なお話が残っていて
とても興味深いものがあります。
田舎では京都のように拝観料を払って見学するようなお寺は
あまりありませんが、この法光寺は違います。
奥には日本一の高さを誇る三重塔もあり
観光客も訪れる名所でもあるのです。
ところが4月中旬だというのに寒いのです。
それもそのはず、建物の影にはまだ残雪があります。
うっそうと茂る針葉樹林、流れる冷気。
さすがは霊峰と呼ばれるだけだけある雰囲気が漂っています。
ではいったいなぜここにメンバーがいるのでしょうか。
徐々にご紹介していきます。
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起業チャレンジにチャレンジ!

2016年04月26日 | 環境システム科
環境システム科名物である学校設定科目「起業チャレンジ」。
なんと名農生が模擬農業法人を設立し
水耕栽培装置を操りながら生産販売に挑戦する実践的学習です。
この科目を学ぶのは環境システム科の3年生。
1~2年生で学んだすべての知識と技術を統合して
農業経営の成功という大きな課題にチャレンジしています。
昨年の第1回生は苦しみながらなんとか経営に成功し
さまざまなスキルと充実感を学ぶことができました!
今年の2回生はどうでしょう。
すでにこのように栽培装置の起動準備に取り組んでいます。
なかには自分たちで新しい栽培装置を
さらに組み立てようとしている積極的な会社もあります。
農業会社の経営は5月1日から11月一杯まで。
生産された野菜は校内販売だけでは処理できません。
したがって経営の成功は名農直売所で販売したり、
加工したりとか各会社の売るアイデアと実行力にかかっています。
農と工を商で融合させる「起業チャレンジ」。
2年目がまもなくスタートします。
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蓮根がお好きでしょ

2016年04月26日 | 研究
温室の水槽になにやら見慣れないものが入っています。
これはみなさん大好きな蓮根(レンコン)。
つまりハスの根です。
ハスは種子でも増やせますが、
ジャガイモのように植物体でも増やすことができます。
これを栄養繁殖といい、親と全く同じ形質の植物ができます。
クローンといった方がわかりやすいかもしれませんね。
ところでこのレンコンは2年生女子の研究材料。
彼女は種子とレンコンの2つの方法で栽培しようと試みています。
名農にハスを栽培できる池があったっけ?
そう思われるか方も多いと思います。
もちろん実験なので温室でも栽培しますが
本当のターゲットは別にあります。
まもなくその場所を調査してくるので後日ご紹介したいと思います。
さてチームの研究は1テーマ2~3年かけて取り組みます!
したがって先輩たちのまいたアイデアの種を生かして
花を咲かせ、身を結ばせるのは後輩たちの役目。
今年は今後の研究を左右する大切な新しい種を
いろいろまく年になりそうです。
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